事業再構築計画書作成 現場ライブを見た会計事務所職員の感想
SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。
11月2日に、クライアント先である会計事務所の顧問先経営者と幹部を事務所の会議室に招待し、「事業再構築 事業計画書作成コンサル ライブ」を実施しました。
この顧問先は新規事業の内容が決まっていることから「逆クロスSWOT分析」で肉付けしていく作業でした。
このライブの目的は、
⑴職員が抱えている顧問先の事業計画書の書き方の道筋をつけること
⑵顧問先経営者と直接、面談してSWOT分析を作りこむこと(顧問先経営者に満足してもらうため)
⑶その面談しながら計画書に書き込む状況を、他に監査担当者にリアルを見てもらい、研修する事
でした。
さながら「研修という名の実務コンサルティング」をするのです。
使用するフレームは当社が無料提供しているフォーマットです。
約3時間のライブでした。
その中身とは?
1,現状認識の為ビジネスモデル俯瞰図をヒアリングしながら作成
企業概要は事前に会計事務所から聞いていたが、ビジネスモデルや商流が分からない状態だったので、まずは、ビジネスモデル俯瞰図を作成しました。
これは全くの白紙からexcelで。モニターに映しながら作成しました。
真ん中に該当企業を書き出し、「仕入れ先」「販売先」「協力先」「外注先」の枠を作り、固有名詞や矢印を書き込みます。
当然きれいなモデル図になることは少なく、そこかしこのステークホルダーが出てくるので、それのポイントも書き込みながら進めます。
これを聞き出す事で、ある程度の「新規事業のビジネスモデル」がつかめました。
2, 新規事業につながる「強み」を深堀質問
既に「新規事業内容は決まっている」ので、その企業の持つ「具体的な強み」を聞き出しました。
「強み」は「顧客資産」「商材資産」「技術資産」「設備資産」をベースに深堀します。
「顧客資産」では、新規事業のメイン取引先の名前だけでなく、直取の顧客リストの数や内容を聞き出します。
強みを聞き出す時、「顧客資産」を聞いているのに、技術資産や人材資産を言うケースが多いので、こちらの方で該当枠に記載していきます。
決して、相手を制止して「今は顧客資産を聞いているので、それを教えてください。」などと無粋な事はしません。
そうしないと、相手の「乗り気」が減るからです。
「乗り気」が減ると、相手から提供される情報種類が限定されてしまい、「隠れた強み資源」を聞き出せなくなります。
3,新規事業の「機会」「脅威」を深堀質問
「強み」を聞きつつ、「機会」「脅威」を自由に言ってもらいます。
「機会」については、新規事業に関わる事項だけを質問します。
●その新規事業はなぜ、成長するのか(なぜその取引先は自社に拡大発注するのか)
●同業他社の成長性はどうか
●その新規事業の商品で成長するメニューやコンテンツ、仕様はどんなものか
こういうことからどんどん深堀し、入力していきます。
ここでは「マーケティングプロセス」「競合先分析」を念頭に置いたヒアリングを意識します。
ついでに「既存事業の脅威」と「その新規事業の脅威」も聞き出します。
新規事業の脅威は、そのまま事業計画書のリスクや課題対策に直結するからです。
4,意外にでない「弱み」を整理
「弱み」をなかなか見せないケースがあります。
初対面ですし、言いたくない場合もあります。
そこは、小さいところからどんどんヒアリングして、「既存事業の弱み」と「新規事業のリスクに直結する弱み」を具体的に聞き出し、入力します。
「弱み」は事業計画書で記載する4~5つ位ピックアップしたら、納めます。
5,事業計画書フレームにポイントを記載
SWOT分析の各要素が埋まったら、本来なら「クロス分析」である「積極戦略」を書くのですが、既に行う新規事業が決まっているので、このまま「事業計画書フレーム」への記載に入りました。
まず、この経営者は当社の事業計画書フレームを見ただけで、理解をしてないようだったので、事業計画書フレームの説明を先に行いました。
説明後、先ほどのSWOT分析からの各要素を、事業計画書フレームの各フレームにコピペします。
そして、SWOT分析以外の商材内容、取引先との関係性、競合先分析、などを一部ヒアリングしながら書きだしました。
事業計画書フレームはまだまだ空き枠がたくさんありましたが、後は担当の監査担当者に委ねました。
ここまでの時間は約3時間でした。
6,ライブを見た監査担当者10名の反応
その経営者と幹部の方が退席後、ライブをオブザーバーとして参加した職員とのフリーディスカッションをしました。
どんな感想や学びがあったかを一人一人聞き出しました。
いかが職員の感想の一部です。
●よどみなくどんどん深堀質問をしていた。「こうしたらいい」というアドバイスをせずに、相手から引き出す事に専念していた。
●ヒアリングしながら、どうしてPCに箇条書きで入力が同時できるか不思議だった。気づいたらSWOTの枠が埋まっていた。
●事業計画書フレームが頭に入っているから、今聞いている箇所をどこに書けば良いかが分かっていると思った。
●経営者がどんどん意見を言い出せるようにしていた。自分だったら途中で沈黙があるとビビってしまってしどろもどろになると思った。
●初めて、SWOT分析現場を見た。こうやってあのSWOT分析シートが埋まっていくのかと感心した。
●なんとなくだが、SWOT分析の進め方がイメージできた
等
ライブだからこその感想が出てきました。
一番大事なのは、最後の感想にあった「SWOT分析のイメージができた」ということです。
イメージができれば、前へ進めるのです。
12月11日(土)、zoomでSWOT分析ロープレベーシックが開催されます。
午後から4時間のzoom研修で、SWOT分析ヒアリングと書き込みの模擬訓練をします。
2022年に向けての経営戦略スキルアップの為に、おたがい学習しあいませんか。
募集人員は6名までの少人数ですので、効果抜群です。
しかも、事業再構築事業計画書の書き方も想定したSWOT分析ヒアリングですから、第4次、第5次の申請を目指す方にはうってつけです。
詳しくは下記から
https://store.re-keiei.com/pages/zoom-swot-basic-ver
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