後継者に将来の責任感を持たせるSWOT分析とは?
SWOT分析、KPI監査、事業承継の見える化コンサルタントの嶋田です。
私の実績(これまで400弱)と当社の「SWOT分析スキル検定」受講者、マスターコースの方々のこれまでのSWOT分析に実績数を合計すれば、600は優に超えています。
多分で日本で一番SWOT分析を経験している集団でしょう。
しかも私自身の実績でもそのうちの約80%は、後継者も交えたSWOT分析なんです。
現経営者(先代社長)は、これまでの経験から、新たな経営戦略を立案する時、過去の経験則に基づいた「リアルな戦略」を求めがちです。
しかし、後継者は次代のニーズや業界の変化を加味した「未来の戦略」たまには「理想論」に眼が行きがちです。
SWOT分析は、そのどちらの要素も多角的に議論し納得できるようにします。
そして後継者の理想論もプロセスを具体化し、結果的に「未来につながる戦略」まで見出すわけです。
後継者中心に、時代にあった戦略で、後継者が責任を持つ戦略を導き出す、これを「SWOT分析」から捻出していくわけです。
1,後継者には論理的なビジョンが必要
現社長や先代社長の中には、後継者が語る未来に対して
- 「この業界はこういうものだ」
- 「そんな雲をつかむような戦略は儲からない」
- 「先ずは一生懸命に努力する気持ちが大事だ」
- 「先頭に立って頑張らずに理屈だけで経営は上手くいかない」等々
まさにおっしゃる通りです。
当然、後継者もそういう姿勢が大事な事は分かっている筈です。
しかし、それと同じくらい、いやそれ以上に「親父の時代以上に厳しい時代に今後も儲ける理由」を求めています。
「努力すれば業績が上がる」そんな言葉だけで未来が拓けないことは百も承知。
「どういう未来を想定するのか?」
「今後の動向に相応しい経営戦略は何か?」
「どういう努力が業績に直結するか?」
の戦略を具体的に、論理的に欲しい訳です。
それが、企業のビジョンだったり、中期経営戦略だったりするのです。
2,任せる側の先代も「後継者の戦略」に理屈があっていないと不安
権限移譲する側の現社長や先代社長も、もしこんな後継者なら、不安になります。
- 「これと言った具体的な戦略もなく、従業員のガンバリズムを期待している」
- 「自分(先代社長)の時代のやり方を踏襲して、新たな戦略のアイデアがない」
- 「思い付きや思い込みで、いろいろなアイデアを言う」
- 「規模も経営資源も違う大手やライバルのやり方を真似ようとする」
経験や勘でうまくいく時代ではありません。
何をするにも、理由と根拠を明示しなければならない時代です。
しかも、「勝ち残る為の戦略」ですから、自社の経営資源を見たうえで、妥当性のある戦略を見出す事が必要です。
だから、おのずと規模も経営資源もかけ離れた「大手や同業者と同じような戦略」は取れないのです。
3,後継者中心にSWOT分析し、その責任を取らせる
これまで多くの企業で取り組んで来たのは、「後継者中心のSWOT分析」です。
この検討会では、後継者や今後の若手で検討し、現社長や先代社長、古参幹部は参加しない場合が多いです。
現社長や先代社長には不安もあります。
- 「経験や現実の知識があまりない、若手中心でリアルな戦略が見いだせるだろうか」
- 「絵に描いた餅のような、荒唐無稽な議論をしないだろうか」
- 「理想論ばかり、又は現実論ばかりに偏重しないだろうか」 などと。
しかし、後継者中心に若手で議論させた結果、出た結論なら、それを実行させて、責任を取らせるべきだと思います。 自分たちで決めた戦略なら、本気にもなるからです。
但し、彼らが立てた戦略が、最初から大きな投資が必要な戦略は要注意なので、その時は現経営者も交えて「再SWOT分析」を行います。
弊社主催の「SWOT分析スキル検定」はもともと、SWOT分析を指導するコンサルタントや士業の為のプログラムとして開発しました。
しかし、昨今は実際の経営者や後継者も受講し、自社の経営戦略づくりに活用しています。
まず、「SWOT分析スキル検定 初級オンラインコース」で、SWOT分析のとりかかりを学習してみるのもいいでしょう。
https://store.re-keiei.com/pages/swot-certification-beginner
「SWOT分析と事業承継、コンサルタント事務所経営」などノウハウがいっぱいのYouTubeチャンネル登録をお願いします。
YouTubeで「SWOT分析と経営承継」と検索してください。
こちらのページもいかがですか?
無料電子書籍ダウンロード
「これを無料で渡すんですか?」と同業のコンサルタントがビックリしたマニュアルをご提供!各種コンサルティングマニュアルを揃えております。
コンサルティング現場実例ノウハウ
「こんな実例ノウハウを、こんな価格で売るって正気ですか?」と仲間のコンサルタントがあきれた「コンサルティング現場で活用した実例ノウハウ」があります。クライアントとの面談や会議で、また研修時に「見せるツール」しかも記入実例付きのリアルテンプレートを豊富に掲載。