取締役会長が行う「経営監査」とは
取締役会長が行うべき社長や現経営陣の執行監査は、会社の規模や業種、定款、社内規程によって異なりますが、一般的に以下の10項目が挙げられます。
1. 経営戦略の妥当性
-
監査ポイント
-
長期的なビジョンに基づいた戦略が策定されているか
-
市場環境の変化に対応した柔軟な戦略となっているか
-
実行可能な具体的な計画が伴っているか
- 後継者が危険な賭けに出る意思や行動がある時、冷静な分析と自制を促しているか
-
2. 財務状況の健全性
-
監査ポイント
-
収益性、安全性、成長性を適切に評価しているか
-
経営者は随時資金繰りをチェックし、財務リスクは適切に把握しているか
-
会計処理は適切に行われ、内部統制システムは有効に機能しているか
- 総務経理での不正や使い込みがないようにチェックシステムを入れているか
-
3. 事業計画の進捗状況
-
監査ポイント
-
各事業は計画通りに進捗しているか、またロードマップに沿った行動をしているか
-
問題が発生した場合、適切な対策が講じられているか
-
進捗状況に関する報告は正確かつタイムリーに行われているか
-
4. リスク管理体制
-
監査ポイント
-
経営上のリスクは適切に特定・評価されているか
-
リスクに対応する適切な対策が講じられているか
-
リスク管理体制は有効に機能しているか
-
5. コンプライアンス体制
-
監査ポイント
-
法令や社内規程を遵守する体制が構築されているか
-
従業員へのコンプライアンス教育は適切に行われているか
-
コンプライアンス違反が発生した場合の対応体制は整備されているか
- 社外や顧客、業者との癒着や不正な取引がないかチェックしているか
-
6. 情報管理体制
-
監査ポイント
-
顧客情報や機密情報など、重要な情報は適切に管理されているか
-
情報セキュリティ対策は適切に行われているか
-
情報漏洩などのリスクに対する対策は万全か
-
7. 人材マネジメント
-
監査ポイント
-
人材育成計画は適切に策定・実行されているか
-
従業員のモチベーション向上のための取り組みは行われているか
-
適材適所の人事配置、幹部の降格昇格が適切が行われているか
-
8. 内部統制システム
-
監査ポイント
-
業務の効率性と正確性を確保するための体制が構築されているか
-
内部統制システムは有効に機能しているか
-
内部監査は適切に行われているか
-
9. 社会的責任の遂行
-
監査ポイント
-
環境問題、社会貢献活動など、企業の社会的責任を果たしているか
-
ステークホルダーとの良好な関係を構築しているか
-
企業倫理、行動規範を遵守しているか
-
10. 意思決定プロセス
-
監査ポイント
-
重要な意思決定は、適切なプロセスを経て行われているか
-
関係部署との連携はスムーズに行われているか
-
意思決定の過程は透明性が高く、説明責任を果たしているか
-
こちらのページもいかがですか?
無料電子書籍ダウンロード
「これを無料で渡すんですか?」と同業のコンサルタントがビックリしたマニュアルをご提供!各種コンサルティングマニュアルを揃えております。
コンサルティング現場実例ノウハウ
「こんな実例ノウハウを、こんな価格で売るって正気ですか?」と仲間のコンサルタントがあきれた「コンサルティング現場で活用した実例ノウハウ」があります。クライアントとの面談や会議で、また研修時に「見せるツール」しかも記入実例付きのリアルテンプレートを豊富に掲載。