採用環境に異変!若手や学卒が『新3K職場』に興味を持つ?

SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。

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「若い人材や新卒の学生が3K職場に興味を持つ」

「うそ?」と思った方は3Kを「危険・汚い・きつい」と思った方です。

そうではありません。

この3Kとは「環境経営」「健康経営」「教育経営」の3Kです。

今どきの若手は単に休日や給与などの「労働条件」「福利厚生」だけで、企業を決めているわけではないということです。

それをどう仕組みを導入し、ホームページに掲載するかが大事です。

1,環境経営をアピールする

地球温暖化対策・カーボンニュートラルへの取り組みは我々中小企業でも無関心ではいられません。

学生時代から環境教育を受けている若手には「環境に対して無策な企業や大人な無責任」と映っているようです。

大企業は当然のように環境負荷低減の取り組みを公開しています。

これは採用面だけでなく、国際的な商取引において「カーボンニュートラルに向けた取り組み」が不可欠になっているからです。

当然、我々中小企業もその条件を満たす動きが求められます。

しかし、コストがかかる環境対策に及び腰でいると、商取引上のデメリットの前に「若手、新卒から見向きもされない企業」になってしまいます。

そこで、小さなことでも結構だからその取り組みをWeb上でアピールします。

例えば、

⑴ISO14001の取得とその目的と運営

⑵CO²削減の取り組み(再生可能エネルギー、製造時のエネルギー・物流・燃料コストの削減の取り組み等)

⑶ムダの削減取り組み(ペーパーレス化、各種電子化の取り組みなど)

これらで実際に行っていること、これから行う予定のことを、その内容と目的をしっかりWebに記載します。

 

2,健康経営をアピールする

「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。

企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます。
健康経営は、日本再興戦略、未来投資戦略に位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に関する取り組みの一つです。(経産省ホームページより)

 

この「健康経営」も若手や新卒には重要視され始めた項目です。

働き方改革が叫ばれる中、「働くことで健康を害する」という現実を若手は絶対回避したいわけです。

むしろ、この企業で働くことで心身とも健康が維持できることは、企業ロイヤリティを高める事になるのです。

ここでは「健康経営優良法人」に認定されるならそれはそのままアピールできますが、なかなかハードルが高いなら、項目の小さな一つ一つの中から「自社でやっていること」をWebにアピールします。

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3,教育経営をアピールする

上記2つの環境経営と健康経営は国が推進している事で認定制度や認証制度もあり、何をどう頑張ればいいかある程度分かっています。

もし分からないなら専門家やコンサルタントから学べばいいでしょう。

ところがこの「教育経営」には今のところ定義もないし、国の認定制度もありません

この「教育経営」とは、入社後の社員のスキルアップやキャリア開発などの具体的な施策を「見せる」状態にしておかねばなりません。

昨今、若手のコンサルティング会社への就職人気の一つに、「スキルさえ磨けば、どこへ転職してもやっていける」ということから、企業を当てにしない生き方を模索するゾーンが増えているからです。

そういう若手は上昇志向があり、意欲も高いわけです。

そこで中小企業に「教育経営」の具体的な展開で必要な事は

⑴将来像が分かる人材育成体系図・キャリアパスがある(専門家コース、マネジメントコースなど)

⑵独立起業・副業・転職に使えるスキルが学べる(独立奨励制度、副業支援制度)

⑶個別の具体的な教育プログラムがある(初期教育プログラム、実務スキル習得プログラム、国家資格習得支援プログラム)

⑷OJTだけでなく、OffJTの研修機会がある

⑸技術・実務のオンライン動画がそろっている

⑹業務マニュアル・チェックリストがある

⑺内部講師制度で「全員先生」の取り組み(人に教えるから、教えた人が育っていく仕組み)

⑻経営理念、行動規範から人事評価、教育カリキュラムが連動している

こういうものを少し取り揃え、「人材育成に真剣な姿勢」と実例をWebに掲載します。

 

4,SDGsへの取り組みをアピールする

もうSDGsに対してどの分野でどう取り組んでいるかを直接的にアピールするホームページは必須です。

若手や新卒はそういう教育を受けているし、SDGsに無関心なホームページの企業は、優秀な学生からは選択されません。

しかも単に若手採用だけにとどまらず、その行動は取引にも大きく影響していきます。

顧客との取引だけでなく金融機関からの融資についても、SDGsに取り組んでいる企業とそうでない企業とでは差が出ていくようです。

SDGs17項目の中で自社が取り組んでいる項目やビジョンをWebページに書き出しアピールします。

 

優秀な若手や新卒は我々オールドエコノミーの経営者や幹部が考えている以上に、3K経営に敏感です。

3K経営の具体化をホームページに書くようにしないと、優秀な若手から見向きもされない時代が来たようです。

幸いに、まだ中小企業で3K経営を実践しているところは少数派。

今のうちに「見える化」することで人材確保に取り組みましょう。

 

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