製造業のカイゼン指導現場
ある製造業のカイゼン検討会に参加して、コンサルティングをしています。カイゼン活動の指導では、製造業だけでなく、病院や介護施設等でも指導しています。実際にどういうカイゼン活動の指導をしているか、その一部をご紹介します。一番、時間をかけたのが、「管理者」と「社員」にカイゼンの必要性と、カイゼンって、どんな事いうのか、その実例を見せることでした。今まで、1000近いカイゼン指導実例があるので、その中で、各部門に関係しそうな事例やカイゼンも原則や基本的なポイントを何回も紹介します。
私がやっているカイゼンは、「時間と手間、費用をかけず、今いる社員で、知恵と工夫で、今よりも楽になって、かつ時間短縮や品質維持」ができることという、欲張りなものです。そして、それを一言でいうなら「前向きな手抜き」と評しています。
全社員が対象で、ちょっとした気づきを「カイゼン報告書」に、「カイゼン前の課題と写真」「カイゼン後の成果と写真」を付けるだけです。デジカメ写真をエクセルのフォームに貼付するのが、面倒だという社員もいますが、それは結果を残して、再活用していくには必要行為なので、絶対に守ってもらってます。
そして、各部門で毎月回収して、月1回のカイゼン会議で発表してもらいます。カイゼン会議の参加者は部門長だったり、カイゼン委員だったりと様々です。発表はプロジェクターに投影しながら行い、発表後の質疑応答がされます。それを年1回はベストカイゼンを選んで、表彰していくのです。過去には、カイゼン提出 500円/件を支払う企画をしたこともありますが、組織風土によって効果が出ないケースもあります(効果が出ているところは、カネだけでない何かがあって、その相乗効果で結果が出ているようです)。
現在は、このカイゼン活動を指導ノウハウを会計事務所の職員にも教えて、会計事務所の付加価値になれるような指導も一部で実施しています。何故、「門外漢の会計事務所職員がカイゼン指導ができるか?」それは、ツール類がしっかりしているので、ツールに沿って行えば、場数とともに職員もカイゼン経験が増えて、それなりの指導ができるからです。
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