強すぎるカリスマリーダーが諸悪の根源

病院・介護施設のコンサルティングをしていると、カリスマ性があり、部下がビビっている責任者やリーダー、経営幹部をときより見かけます。そのリーダーは仕事もできる、経験・知識も豊富、性格も強い。更に、そのリーダーの言う通りにしなかったら、後で叱責される。そのリーダーから「論理的に追求されるとぐうの音もでない」だから、多くの部下はそのリーダー責任者の指示に従います。「あのリーダーの指示は絶対だから」と。

1、カリスマリーダーの愚痴

カリスマリーダーは「私に言う通りにしなさい」と強い指示をします。部下は当然従います。そして、指示を待ちます。指示違いの事をしたら、後で叱責されるから、「受け身」になる訳です。すると、カリスマリーダーは、こんな愚痴を言います。

「私の部下は皆、指示待ち族です。自分で物事を考える力がないんです」

「私が、部下の間違いや問題を先に気づくから、当然指摘します。何故、自ら気づかないのか?」

お互いに言い分がある訳ですね。

2、部下に考えさせると、質問攻めで部下にヤル気をくじく

そんなカリスマリーダーも部下に考えさせるように仕向けます。部下が自分に考えを答えると、それを支援するスタンスではなく、

「理詰めで詰める」

「足らない箇所を質問攻め」

そんなコミュニケーションを取られれば、部下は最終的には、カリスマリーダーに思うような答えを用意します。それを聞いたカリスマリーダーは

「それでいいだよ。その通りすれば問題ないはず。君の言う通りにしたら

大変な事になるよ」と少し満足気になります。

3、「部下に考えさせる」事の意味を理解しないカリスマリーダー

このようなカリスマリーダーに為に「コーチング」があります。コーチングができていないカリスマリーダーは、「質問」をするけど、「部下に考えさせるマネジメント」をしっていないのです。「部下に考えさせるマネジメント」とは

  1. 「Why」の質問を繰り返し、論拠を聞きだす
  2. 意見が出たら褒める、認める
  3. 部下の考えがより深くなるために「ヒント」を与える
  4. 上司の考え(答え)に誘導しない
  5. 部下自身にどんな行動をすべきか、どこを注意すべきか段取りを聴きだす

どんな指示をされようと、部下にも部下なりの答えがあります。その答えを更に効果的にするために、上司は質問しながら、ヒントを与えながら部下自らにいろいろな可能性を考えて、より高いレベルの答えに導く事、それがコーチングと言われるものです。

 カリスマリーダーこそ、コーチングの勉強が必要ですね。

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