介護経営コンサルタントに必要な武器とは?
今回は、病院・介護施設のコンサルティングで頑張っている方、またこれから目指す方向けの提案です。
これから、介護事業者の経営はドンドン明暗がハッキリしていくでしょう。特養ホームは増設の方向で、大規模に展開する事業所ほど有利になり、小規模事業所は収益が厳しくなります。でも、介護分野が成長する事は確かであり、この分野に特化した経営コンサルタントもニーズがあるのも確実です。
しかし・・・だからと言って、どんなコンサルタントも介護分野で活躍できるかと言うとそうでもありません。これは、当社へ問い合わせがあった、ある中小企業診断士からの相談です。
『いつもメルマガを拝読しています。御社の医療介護経営コンサルティングに関する知見の豊富さには感心しています。ところで、5年前に中小企業診断士となり、独立した経営コンサルタントとして活動していますが、これから介護分野が成長性が高いと思い、いろいろ情報を収集しています。しかし、一般企業のコンサルティング経験しかない私にとって、数十名以上の社会福祉法人や介護事業所へ営業活動をするには、結構なハードルがあります。ある意味、この業界では素人同然の私のようなコンサルタントは、どんな取り組みをすればいいのでしょうか。大手コンサルティング会社の介護経営コンサルタント養成講座に参加しようかとも思っていますが、何かアドバイスがあれば宜しくお願いします。』
このような質問は過去何回か受けた事があります。
しかし、私の答えは、いつも同じです。 『介護施設も一般企業とコンサルティングの本質は変わりません。多少報酬制度のルールや行政からの縛りがあるだけで、組織づくり、仕組みづくり、人財育成、利用者確保策は大きく変わりません。ただ、一つ大事な事は、能書きや概念論だけでコンサルティング営業しても説得力がありません。また実例事例がなければ、コンサルティング現場でも、研修でもなかなか理解してもらえず、コンサルティング効果も出しにくい』と言う事です。
一言で言えば。『コンサルティングのアウトプット・他施設事例』を見せて、営業し、コンサルティングすれば、逆に素直な職員が多いこの介護業界では、効果が出やすい』のです。
私自身、介護、病院のコンサルティングに参入した時、同じようなメンタルブロックがありました。しかし、中小企業コンサルティング時代から、「コンサルティングのアウトプット・実例事例」をパソコンにデータ保存してきました。それをプリントして見せたり、モニターで見せる事で、先方の介護施設の施設長もイメージしたようで、そこから始まった訳です。
要は「相手にイメージさせられる具体的なツールがあるかどうか」です。それさえあれば、何の躊躇もなく「介護経営コンサルタント」に参入した方がいいのではないでしょうか。
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