今日は、介護施設のSWOT分析です。

今回は今まで介護施設でSWOT分析をした結果、面白い「積極戦略」で差別化が実現したケースをご紹介しましょう。

これは「どうしたら利用者が毎日を前向きに過ごしてもらえるか」をいつも考えていた施設での事。

　SWOT分析の「強み」と「機会」を議論している時です。職員があくせくと汗水を流すレクリエーションではなく、「利用者自身が自ら輝くレクとは何だ」との議論の時、あるスタッフから「そういえば、Aさんは元デパートの化粧品売り場で、美容アドバイザーしてたよね」「ご利用者の誕生日に、今までのお祝い会ではなく、化粧して上げて、写真に取ったらどうだろう」

　この意見に皆が賛同しました。実際にやった結果利用者の顔が明るい事。やはり女性はいくつになっても美に対する思いが強いと感じたとそうです。その風景を写真や動画におさめ、事業所外のケアマネも見せ、またホームページにも掲載しました。これは評判になりました。いわゆる「差別化」になったのです。このポイントは、今従事しているスタッフの過去の経験を棚卸した結果、活かせるノウハウがあったと言う事です。SWOT分析の「強み分析」は、今、眼に見える「強み」だけではなかなか経営資源は分かりません。こうやって、スタッフ一人ひとりの技能を再分析する事で、もっと「活かせる積極戦略」はあると思います。