嶋田利広ブログ

コンサルタント事務所経営

あなたは「高額短期コンサル」と「中価格長期コンサル」どちらを目指しますか?

SWOT分析、KPI監査、事業承継の見える化コンサルタントの嶋田です。

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世間には高単価コンサルタントの方が結構います。

1日数十万とか場合によっては100万円とか。

また4か月位の特定課題解決のプロジェクトコンサルティングで、数百万円とか。

こういう専門機能を提供する「高額コンサルタント」は売上も年間2000万円以上で、強者は億越えの方もたまにいます。

独自ノウハウとマーケティングがうまく連動すれば、それも可能です。

しかし、そこを目指すべきかどうかはコンサルタントのスタンスによっては思案のしどころですね。

何故か?

1,高額コンサルは有期で予定通り終わる。だからいつも新規が必要

私も毎月1回(終日)50万円のコンサルを何社も手掛けてきました。

この高額コンサルはだいたい契約通りに終了します。

特定期間で専門コンサルティングを行ったり、研修を行う「高額コンサル」もやはり単発が主体です。

高額コンサルは受注時にはありがたいのですが、期間が来ればなくなり、また新規の顧客を取らねばなりません

なのです。

期間契約型のコンサルが中心の場合、いつも新規開拓をしなければなりません

これに疲れたり、精神的に不安定になるコンサルタントは結構多いようです。

●時流に乗って新規が次から次へと舞い込む

●複数のマーケットチャネルがあり、仕事が舞い込み仕掛けをしている

などの仕掛けがあるなら良いですが、そういう時流もマーケットチャネルも10年、20年とは続きません。

常に手を変え品を変え、新たな取り組みや切り口を開発し続けない限り厳しいのが現実です。

 

2, 高額コンサルは今年がよくても3年後の数値は保証されない

たまたま高額コンサルで高い生産性があった今年としましょう。

来年位はまだ続くかもしれません。

しかし、3年後もその高額コンサルが安定して受注があるでしょうか?

それは分かりません。

だから常に開拓し続けるしかないのです。

将来の安定性が見えないビジネスは、コンサルも不安だし、固定費を掛ける事や戦略投資をすることにはなかなか勇気がいる事です。

確かに良い仕事をしてさえすれば、リピートもあり紹介もあるかもしれません。

しかし、それは水物であり、確定的なことではありません。

本当に期間契約の高額コンサルは不安がいっぱいなのです。

 

3,カメの歩みでも「中価格長期コンサル」がよい訳?

反面、経営顧問は最低でも3年、普通にしていれば10年も難しくありません

毎月1回の会議や打ち合わせに参加し、目的と計画に沿ってモニタリングしたり、主体的に作業するケースです。

確かに経営顧問料は大手企業でない限り、顧問料が50万円とか100万円とかは貰えません。

中小企業の場合せいぜい、月額10~30万円がいいところでしょう。

零細企業だと月額5万円もざらです。

金額的には「高額コンサル」の足元にも及ばないのです。

ただ、3年後も顧問料は見えます。

顧問収入の件数と単価が適正な場合、安定して月間100~200万円の固定収入が確保されます。

それは3年後もだいたいそれくらいの金額が見えるという事です(たまには途中解約や先方の業績悪化、こちらの不手際で顧問が減ることもあるでしょう)

高単価の高収入は見込めませんがカメの歩みのように、コツコツ中価格長期コンサルが可能なのです。

何より、コンサルタント収入はジェットコースターのようにアップダウンせず、常に安定している所がありがたいです。

 

4,スポットでは味わえない継続の苦しみと素晴らしさ

●数か月で企業業績を変えた

●事業再生支援をし、企業を救った

●3か月で融資環境を変え財務を一気に改善した

●特定目的の具体策を指導し。数か月で成果を出した

これらは外科手術で一気に状況を変える「短期コンサル」です。

まさにコンサルタントらしい「恰好いい」姿です。

 

しかし、我々が行う「長期経営顧問」にはこんな華やかなシチュエーションは意外に少ないものです。

●毎月の「決まっと事を決まったように実施しているか」のモニタリング

●社外役員として経営会議や意思決定会議で発言したり、課題提起する

●社長のメンターとして意思決定に何らかの影響を及ぼす

●役員幹部のスキルアップや教育を定期的に実施

●社員の基本動作改善の指導、人材開発の支援

●経営計画や部門計画の進捗度チェック

など、即効性はない地味なものです。

いわゆる「内科的」「漢方薬的」とも言えます。

しかし、この毎月変わらない事の繰り返しやカメの歩みのコンサルを10年、120か月支援するという事は大変な事です。

いかに内科的と言われても、何も効果がなければ顧問料15万円として1年180万円、10年で1800万円もの無駄な費用を経営者は絶対に払いません

時間がかかっても費用を払い続けるという事は、他の社員や第3者にはわからない、経営者とコンサルだけしか分からない効果があるからです。

 

10年間の中ではいろいろな出来事があります。

素晴らしい体験、苦々しい経験、まさかという経験、その色々な体験を経営者もコンサルもお互いに乗り越えて、10年経営顧問が実現しています。

「根気があり、決めつけず、結論を急がない」そういう姿勢が、長期経営顧問につながります。

決して派手な世界ではありません。どんなに頑張っても優秀な人でも年間2000~3000万円の顧問収入位です。

しかし、この顧問収入が20年連続とか30年連続とかなると、少し位は誇ってもいいのではないでしょうか。

私自身そうやって10年経営顧問(4社)、20年経営顧問(3社)、30年経営顧問(1社)を今でも続けて、30年連続顧問収入3000万円を維持しています。

無論、顧問売上以外の非コンサル収入もそれなりにありますけど。

 

あなたは自分の性格上「短期高額コンサル」が向いてますか?

それとも、「中価格長期コンサル」が向いていますか?

 

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