嶋田利広ブログ

コラム

業界専門コンサルタントの悲鳴

facebookカスタムネイル専門コンサルの悲鳴

新型コロナウイルスの終息がまだまだ見えません。この期間、コンサルティングどころではないクライアントは当面、「コンサルティング休止」されている所が多いでしょう。問題はこの期間が長くなればなるほど、「復活」が難しくなるケースが増えるという事です。恐らく、コロナショックの後始末や急激に業績が悪化した所は、先ず資金対策に右往左往しています。すると、コロナショック以前のコンサルティングの内容がぶっ飛んでしまっているでしょう。それはそのまま「コンサルティングの優先順位」が下がる事を意味します。

そして、知り合いの業界専門のコンサルタントが解約、休止に追い込まれているという事をききました。例えば、ホテル旅館を専門に行うコンサルタント。ご存知の通り、閑古鳥が鳴いている状態でです。いろいろ企画しても短期の業績復活は難しいでしょう。すると、コンサルタント契約も経費削減の対象になります。

1、専門業種を絞り込み過ぎた結果・・・

USPは絞り込みです。コンサルタント業界では、「業種特化」コンサルタントは結構多いものです。しかし、今回のような場合、特定業界に最大級のダメージがある場合、多くのクライアントを同時に失う可能性があります。平常時では、その方が効果的且つ効率的だったわけですが。但し、多少の業績悪化でも余裕のあるクライアントなら、話は別ですけど。

2、居酒屋・飲食専門コンサルタントの悲鳴

夜の飲食街はどこも、寂しい限りです。コロナが終息すれば、客足は戻りますが、そこまで持ちこたえられるかどうか?セーフティーネット融資などで、持ちこたえられたとしても、ここ数カ月の業績不振の結果、コンサルタント指導料も大きな負担になっている可能性があります。これは、先ほどのホテル旅館コンサルタントと同じ構図です。私の知り合いにも、全国で活躍している飲食業コンサルタントはいますが、ビジネスモデルの変革は必須に様です。

3、市場の収縮から専門コンサルタントの依頼が減少

例えば、不動産、建設業、住宅産業の経営コンサルタントも、今後の市場収縮の結果、売上減少が大きいので?リストラに躍起にならざる得ない状況です。どんなに新たな販売戦略を企画しても、冷え切った購買心理が簡単にV字回復するとは考えにくい。その他、不要不急の業種、ぜいたく品・高級品取扱業種などの専門コンサルタントも厳しいでしょう。今後もそこそこ、ニーズがあるのは、不景気に大きく左右されないインフラ系ビジネス、食品製造と流通、医療介護、ロジスティクス、第1次産業関連専門のコンサルタントです。これらは、生きていくために必要な仕事ですから、多少の売上ダウンはあっても激減は回避しています。

4、リスク分散になる専門分野、提供機能の付加価値

専門業種だとリスクが顕在化します。しかし、専門分野であれば、どの業種にも関係なく必要なコンサルタントなので、激減は回避できます。例えば、経営の機能である「営業」や「マーケティング」またその中のWeb戦略や動画PRなどは、不況業種以外でも必要なことなので、この分野の専門性は仕事があると思います。当然、「おカネ」に関する財務や資金対策なども、業種に関係ないコンサルティングです。要は、業種特化にはリスクがあるが、専門業務特化なら、業種に関係ないのでまだまだイケるというわけです。

 今回の事でUSPの絞り込みとリスク分散の難しさを感じました。単なる専門業種ではない、専門機能特化を目指したUSPづくりをしたいものです。

 

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