動画教材があれば、業務の効率化と人材育成が進む
これまでも「介護施設での動画」の必要性はこのブログでも伝えてきましたし、実際に私のクライアントでも、いろいろな動画を作成し人材育成や業務の効率化に活用中です。
以前のブログでは動画の使い方を、
- リクルーティングビデオ
- 家族通信ビデオ
- 施設PRビデオ
などの使い方をご紹介しました。ところが、実際の動画はそんな事だけでなく、もっと小さな業務にまで役に立つという事を発見しました。それは、コンサルティングしている社会福祉法人の幹部からの提案から始まりました。
1、職員が決まったルールとおり届出書をださない
施設にはいろいろな届出書や報告書があります。しかし、簡単な書式でも、各自の書き方が異なり、事務が欲しい内容が書かれていなかったり、手続きがバラバラな人がいるようです。入職時に説明している筈なのに。たぶん先輩や上司に届出書の書き方を相談したはずです。しかしその先輩上司がルールに疎かったり、勝手流の書き方をしているなら、基本ルールは徹底されません。
そこで、2~3分の動画で書式の書き方や書き方事例を解説した動画をYouTubeに挙げれば(限定公開で)、誰でも即視聴しながら作成する事ができます。書き方が分からない場合が効果的です。しかもポイントを解説していれば、マニュアルや規定よりも短時間で親切です。
2、掃除の仕方が各自バラバラ
トイレ掃除の手順、居室、共用部、外の草むしりなど、いろいろな清掃場面があります。これも各自の「キレイの基準」が曖昧なので、ある人は時間をかけてトコトンやるし、ある人はそこそこで片づけるし・・・
これも文書で「ご利用者の視線で気持ちが良い清掃をしましょう」なんて、書いていても、基準は分かりません。それも動画で「清掃手順」「仕上げチェックポイント」などを写真と共に解説すれば、誰でも分かります。また外に草むしりでも「ここまで草を取ってくれ」と言う基準やチェックポイントを写真付きで解説すれば、人によって差は出にくくなります。
3、料理の盛り付けも栄養士によって微妙に違う
盛り付けの写真やマニュアルは「栄養調理課」で作成されていますが、盛り付けのセンスや量が担当栄養士によって若干異なると言うのです。これも写真や文字でのマニュアルだけでなく、動画で見せて、それも上から横から、前から見せる事でイメージが即沸きます。また、キレイな盛り付けのセンスも、動画で色の配分、食材の置き位置などを解説していれば、若いスタッフも即飲み込めると思います。
4、介護の各場面で見落としが結構ある
食事、入浴、移乗、排泄などに基本介護だけでなく、すべての作業で品質面の確認漏れが起こります。それは忙しくついつい忘れた事もありましょうが、そのチェック漏れが後々どのようなリスクやトラブルにつながるか説明できていないから、忘れてしまうのです。そこで、介護各場面のチェックポイントや確認事項、それを疎かにしたら、過去どんなトラブルやリスクが発生したかを解説します。そうする事によって、新人教育だけでなく、クレーム・トラブル発生時の問題行為が明確になります。
5、動画はパワーポイントにポイントを書いて説明。写真にテロップを入れて説明するだけで十分
素人が作成する動画ですので、凝ったものにする必要はありません。ただ。見やすい事にフォーカスします。時間なら2~5分で解説。パワーポイントに書いてそれをモニターやプロジェクターに投影し、それをビデオやスマホで撮影しても結構です。
また、写真と解説用のテロップ(文字)を入れて解説する事もできます。現場でドキュメントを撮影するような事が難しい場合は、こんな方法でも十分です。
6、動画ライブラリーが多ければ品質安定化が進む
このようにいろいろな場面で動画を作成し、その都度職員が視聴し学習すれば
「先輩上司によって教え方が違う」
「先輩上司によって、基準が違う」
「昔守られていたものがいつの間にかなくなっている」
みたいな事が防げるわけです。
皆さんもチャレンジしませんか?
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