AIで変わるコンサルタント業界

最近、「今後10年でなくなる仕事」なんていう記事を眼にします。AIやIOTの普及で今までの、仕事の在り方が変わるという事らしいです。私も長年、経営コンサルタント業界にいますが、私たちコンサルタント業界は今後どのように変化していくのか、考えてみました。

経営判断業務は、AIで変わるかも?

今まで設備投資をする時、新規事業に参入する時、商品開発をする時、誰も将来を見通せないのでコンサルティングは必要な仕事でした。しかし、設備投資も借り入れも、ビッグデータである程度判断ができるようになるから、わざわざ高いコンサルタント料を払って助言を貰う事もなくなるかもしれません。また、法律の世界もそうですが、ビッグデータにより膨大な判例から傾向値が分かれば、「判断の為の相談」「やってみなくては分からない訴訟」ではなく、最初から分かる時代になるかもしれません。それと同じように「経営判断」も個別事情の膨大な積み上げデータから、適切な判断が機械的にできる時代になっていきます。

人材育成や研修は、大きく変わるかも?

コンサルタントの収入源に研修や教育、セミナーがあります。経営ノウハウなどのノウハウ系研修はオンライン講座が主流になり、時間を取ってわざわざ受講する事が減るかもしれません。リーダーシップでも業務上のスキルも、オンライン講座や通信教育で十分な時代が来ています。更にAIのディープラーニング(深層学習)により、その人に合った研修教育テーマをコンピューターが見つけ出し、それとオンラインやYouTube動画などの教育コンテンツがリンクしていきます。たまに生の講師の話も聞きたいでしょうが、ほとんどの「知識系研修」はAIになるんでしょうね。

専門ノウハウ提供型コンサルタントは、AIに取って代わられる?

専門知識を提供してきたマーケティングや技術、特定分野のスキルは、AIの情報と判断で十分対応できる時代になるでしょう。判断業務自体がAIでできるなら、専門知識はその中に含まれますから。専門知識コンサルタントは、厳しい時代かもしれません。例えば、販促コンサルタントなどは、ターゲット、人口、過去のイベントデータ、ネット上のデータなどから、適切なプラン案がAIで出るから、わざわざコンサルタントに費用を払う必要もないでしょう。

でも、人間が絡む意思決定は、まだまだAIではムリ?AIがどこまで進化するか分かりませんが、例えば人の心や感情に左右される「経営会議指導」はまだまだAIではムリでしょう。更に「人生の設計図」「対人関係」「メンタル対策」などの「人間心理」に関する業務は、AIが理論的に正しくても、人間の感情は人間の会話を通じてしかまだまだ成り立たないように思います。

また、カウンセリングやコーチングなどのコミュニケーションスキルも、まだまだ生身の人間にアドバンテージがあると思います。もしかしたら、いずれ経営会議もAIの判断で、経営者が意思決定する時代が来るのかもしれませんが。

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