嶋田利広ブログ

会計事務所の職員教育

会計事務所職員にコンサル現場を見せる研修①

会計事務所の職員に「付加価値提案」ができるための研修を行ってきました。ここ2.3年増えているのが、職員に社長役と職員役に分けて、「監査後面談」や「経営計画書作成の為のヒアリング」をロープレスタイルで行う事です。

実際にロープレ研修をやると、

「何で、そんなトークをしているのか」

「職員の一方的な説明だな」

「相手の話を十分聞かず、決めつけている」

「話し手の展開に具体性がなく、総論でフワフワした会話」

「多分相手が興味を持ってほしい話題を、簡単にスルーしてしまう」

等々、およそビジネスマンとしての資質を疑いたくなる職員も結構いるのが会計事務所の業界なんだろうなあと、思う事があります。そこで、模範ロープレとして、私が職員役になり、コンサルタントのヒアリング現場を見せるのですが、それでもまだリアル感がつかめない職員がいます。

では、どうすれば「経営者とリアルな会話や提案現場」を理解させることができるかといつも思ってました。

そんな中、職員教育にもなり、顧問先経営者のプラスになる「公開経営相談」を最近増やすようにしてます。「公開経営相談」とは、コンサルタントが会計事務所の顧問先経営者とコンサルティング指導する現場を実際に行う事です。基本は、会計事務所の会議室に経営者に来て頂いて、コンサルタントとマンツーマンでヒアリングと問題解決の議論を行うのですが、その面談を周囲に職員を配置し、職員が見ているその前で、コンサルティングを進めていきます。

大体90~120分の面談時間で、課題整理と課題解決のフローチャートとアクションプランをヒアリングしながら、パソコンに入力し、その入力過程をプロジェクターで投影して、経営者はそれを見ながら、内容を逐次確認していきます。

面談が終われば、対策のフローチャートと決定事項のアクションプランができており、そくデータを渡します。そのアクションプランの決定事項は、次に職員が監査に行った時のチェック事項になります。この「現場を見せる研修」を何回も行い、職員にリアル感を模擬体感して、顧問先も無料コンサルティングを受けるという一石二鳥の研修スタイルです。ただ、このコンサルティング現場を見せるというのは、誰でもできるものではないようです。それなりの経験と自信がなければ、人前で展開させることは難しいし、「もし失敗したら:::」と思うと、勇気のいる研修です。

しかし、私はこういう現場を見せる研修こそ、会計事務所の職員研修には必要だと思っています。先週も関西で、「見せるリアル研修」を実施してきました。クライアントは介護サービスの社長と、運送と業務請負業の社長です。この2社の経営相談現場と課題整理と解決フローのヒアリングと入力状況を見た、この会計事務所の職員も大きな気づきがあったようです。今まで何回も職員同士のロープレをしてきたのですが、こういう本当の現場で起こることが一番の経験です。

今後は、顧問先経営者を事務所に読んで、担当外の職員がヒアリングと入力する経営相談会を行い、私はその現場を見て、最後に経営者へのアドバイスと、経営者が帰った後、職員へ個別指導をするスタイルで行います。

今週も同じようなパターンの研修を週末に行います。

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