不況で業績不振の中小企業に「SWOT分析」が効く?
アベノミクス以来、景気の持ち直しや小康状態を続けてきた日本経済に暗雲が垂れ込めています。弱りかけていた世界経済に、新型肺炎の流行は、一気に不況感を漂わせています。
しかし、世間がどんなに不況であれ、企業は独自の努力で生き残らなければなりません。また、不景気が強まれば、リスクの目立ち始め、金融機関の融資スタンスも厳しくなるでしょう。それでなくても、事業性評価にシフトせざる得ない金融機関からすると、「目利き」が重要になります。目利きとは、「カネを貸しても良い企業か」「将来性はあるか」「独自の戦略はあるか」を見る事で、こういう事に敏感になっています。
私のカンですが、2020年は「多くの中小企業にSWOT分析は必須」の時代になるのではないでしょうか。
1、不況で業績不振な時ほど、商材の選択と集中で経営資源の絞り込み
不況期は、経営資源の絞り込みで「選択と集中」が必須です。しかし、感覚だけで「事業仕分け」をすると、戦略判断ミスになりかねません。そんな時、SWOT分析で、「ニッチニーズや可能性のある変化の兆し」を「機会分析」し、それに使えそうな「強み」といえる小さな経営資源を掘り出します。もしなければ、「弱み」として挙げ、その掛け算である「改善戦略」に詳細に出します。
改善戦略は中期的に進める事ですが、もう待ってはいられません。それを積極戦略の持ち込み、優先事項にします。「選択と集中」では、カットする商品、カットする顧客、カットする事業を「脅威」×「弱み」から捻出します。一般にはリストラを言われる分野ですが、背に腹は代えられない状況であり、融資条件やリスケ条件に「経営改善計画」を依頼されたら、「致命傷回避撤退縮小戦略」は重要な戦略になります。
2、金融機関からの貸し渋り、貸しはがしの脅威に抗う
どうしても不況期で業績不振企業に対して、体力のない金融機関や自分の業績ばかり気にする支店や行員は、陰で「貸し渋り」「貸し剥がし」行為をしてしまいます。そこも、収支改善の可能性が全然見えない融資先から、新規融資の依頼があっても、どう稟議書を書けばいいか分からない企業は後回しにするそうです。忙しい行員の立場に立てば、心情は分かります。どうせ稟議書を書くなら、少しでも可能性のある企業を優先したと思うでしょう。
そんな時、SWOT分析を活用した、中期計画に根拠ある独自戦略や具体策が明確に記載した経営計画書なら、りかがでしょう。少なくても融資稟議が後回しにされる確率は減るのではないでしょうか。
3、SWOT分析を活用した根拠ある経営計画書を支援できるプロは生き残れる
やはりどんな厳しい時代でも、特定の専門ノウハウやスキルを持った「プロフェッショナル」は手堅く生きのこれると思います。しかも、不況期でも高い生産性を維持しながら。反面、これといった特異性や専門性、独自性を持たないコンサルタントなどは、不況期の業績不振のクライアントから一気に解約されます。だとすれば、今のうちに専門スキルを少しでも早く、身に着ける必要があると思います。
SWOT分析スキルは、一般的な本や講義の知識だけでできるものではありません。そこには、ロールプレイング経験や具体的なヒント力バリエーション、そしてSWOT分析を上手にコーチングできる会話力とSWOT検討会を上手にコントロールできるファシリテーション技術が必要です。
あなたもこの機会に不況に強い経営戦略の専門家になる「SWOT分析スキル」を本格的に習得してみませんか。
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