嶋田利広ブログ

SWOT分析コンサルタント

SWOT分析の答えは1つではない?

SWOT分析、KPI監査、事業承継の見える化コンサルタントの嶋田です。

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多くのSWOT分析をしてきて思うことは「SWOT分析の答えは1つではない」ということです。

企業が経営戦略を整理する時に、優先順位を決める為に「SWOT分析」をします。

我々コンサルタントはそれをサポートする訳です。

ところが、SWOT分析から生まれた「積極戦略」や優先順位は、いろいろなケースによって答えが違ってくる場合が結構あるのです。

どんなケースによって答えが変わるのか?

1、SWOT分析参加者や影響力のある人の有無で変わる

例えば、経営者が不在でSWOT分析をした結果と、参加して出た答えは違うケースが多いですね。

経営者が思っている「機会」や積極戦略と、経営者以外が感じているそれとは、ズレがあるのです。

だから中小零細企業では「経営者不在のSWOT分析」は、幹部研修目的以外ではやってはならないのです。

ただ「強み分析」はほとんど変わらない筈です。

但し、それは「強み」捻出の仕方を、どちらの場合も明確に指導した場合に限ります。

 

2、コーディネーターのヒントの出し方で変わる

これは、大きな要素です。

誰がそのSWOT分析を指導し、どんなヒントをだしたかで、大きく変わる可能性があります。

その為に、SWOT分析の場数や模擬訓練をふやし、スキルを磨く必要がある訳ですが。

もし、コーディネーターであるコンサルタントが、

●変な誘導をしたり、

●ヒントが総論や大手企業の情報、業界の一般常識、社会の流れ中心で

●「マクロ分析」っぽいヒントを出し続けたら

それに沿った「機会」の議論になっていきます。

しかし、ニッチ分野や「ミクロ」のヒントを意識した誘導だと、当然、クライアントの答えも変わってくるのです。

 

3、時期によって変わる

これも不思議に思うかもしれませんが、どの時期にSWOT分析をしたかで、結果が変わる可能性があります。

それは、

その時期に、どんな出来事が社内で起こったのか、

その時期に、どんなトラブルやクレームが発生したのか

その時期に、どんな要望が顧客から生まれたのか

その時期に、どんな市場ニーズの発見や出会いがあったのか

そういう出来事次第で、「機会」も「強み」も変わってくる可能性があります。

だから、面白いもので、例えば、4月1日にやったSWOT分析と、9月1日にしたSWOT分析が微妙に答えが違うということは多々あるのです。

今回のコロナ禍などはその最たるものです。

 

4、誰がしても、いつしても変わらない「脅威」と「弱み」

逆に、誰が参加しようが、誰がコーディネートしようが、いつやろうが、あまり結果に変化がないのは、「脅威」と「弱み」です。

それは、参加者が日ごろから実感していることなので、明確な定説として脳裏に焼き付いているからです。

 

このように、SWOT分析を1回実施したからと言って、それがすべての答えではありません。

だから、一度実施したSWOT分析の「積極戦略」は3~6か月寝かせて、リサーチして、再度「SWOT分析」をした方が良いと、提案している訳です。

 

SWOT分析スキルを上げるには、何回も模擬訓練をした方が効果的です。

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どなたでも参加できますし、少人数ですので訓練と思って参加しませんか?

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