嶋田利広ブログ

SWOT分析コンサルタント

どんな企業にも「隠れた強み」がある。その引き出し方とは?

「強み」を引き出すSWOT分析コンサルタントの嶋田です。

 

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コロナ不況で今後、確実に「特徴のない企業」は淘汰されます。

こんなことは多くの経営者も総論としては理解しているはずです。

では、本当に「自社の特徴づくり」に努力をしているのか、と聞けば?の経営者も多いですね。

「自社の特徴」と言っても分からなければ「自社の強み」に置き換えても良いです。

アフターコロナ時代やこれからの「低温経済」で生き残るには、「自社の強み」を極大化して「攻めの経営」に邁進するしかありません。

では、「自社の強み」をどうやって紐解けばいいのか?

 

 

 1、漠然と「強み分析」してもダメ

もし既に「これが自社の強みです」と言い切れる企業は、「強み」が顕在化してビジネスにも好影響しているはずです。

しかし、「うちの強みって、無いんですよ」と意気消沈する経営者は往々にして「漠然と強みを見ている」方が多いようです。

全体的に俯瞰して、同業者と比較して、日ごろの顧客との取引や顧客からの要望を見ても「やはりうウチには他所より【強み】はないなあ」と諦めてしまいます。

こんな「強み分析」を何回しても何も見えてきません。

 

2、「強みは細部に宿る」

誰でもわかるような「強み」は中小零細企業にそうそう転がっているはずがありません。

「強み」が眼に見えて分かる塊やいろいろな人が既に指摘しているようなものが「強み」ではなく、

「考えてみればそれも強みといえるのか」

と、よくよく考えてみたら…で分かるものが我々中小零細企業の「強み」です。

だから「強みは細部に宿る」のです。

例えば、多くの顧客には評価されないが、「このニーズの顧客だけは喜んでくれる」というものがあったら、それは「強み」です。

すると、多くの経営者や幹部は「そんな取引額の小さい滅多に来ない顧客に喜ばれても、うちの業績には貢献しません」と言います。

そう、眼の前では「細部の強み」は業績に貢献しないものです。

しかし、元来【ニッチ市場で「強み」を作っていく事こそ差別化になる】という事を忘れて、眼の前の業績に右往左往しているのです。

 

3、「強み」は会社レベルだけでなく、個人レベルで見る

「自社の強みなんてない」と諦めている経営者や幹部は、会社レベルで物事を考えているのです。

しかし、「会社としてはなくても、個人レベルでは結構いろいろな強み」があるかもしれません。

例えば、ある介護施設ではレクレーションの差別化で頭を悩ませていました。

どの介護事業所も似たり寄ったり。

そこにある百貨店のコスメコーナーでビューティーアドバイザー経験のあるキレイな女性職員が入ってきました。

しかし、その経験が介護サービスになると誰も頭で論理的に理解していませんでした。

ある時SWOT分析で「強み」を多方面で検討している時、ある幹部が

「そういえば、この間新人のAさんがfaceマッサージをして、化粧水を塗ってあげたら利用者が偉いご機嫌でしたね」

と発言しました。

普通なら「へー、それは良い事したね」だけで終わるところ。

しかし、SWOT分析での「強み分析」はそういう小さなところをほじくり返し、サービス企画まで展開していくところのだいご味があり、そこを追求したのです、すると、

「そのfaceマッサージや化粧を当施設のサービスに展開しようとしたら、何ができますか?」

「その化粧サービスを継続するにはどんな壁があり、どうすれば乗り越えられるか?」

「その化粧サービスをどうPRすれば、利用者家族や地域のケアマネ、今後の見込み利用者にアピールできるか」

と我々から質問をして議論を深めました。

すると

「女性利用者の誕生日に化粧をして皆に見てもらい、それを写真に撮って家族にも届けよう」

「その風景も写真に撮ってホームページに掲載し、ブログで細かく紹介しよう」

「最近は動画で撮影して、利用者の家族コメントを入れて、ご自身の誕生日をこんなカタチで祝い、喜んでいる姿を家族に見せよう」

という企画にまで昇華しました。

これなどは企業レベルの「強み」ではなく、「個人レベルの強み」を「企業の強み」に展開していく事例です。

 

4、「強み分析」を深掘りすると「差別化」は見える

先程の介護施設のような「強み発見」がなぜできたのでしょう?

それは「ファクトチェック」と「ロジカルシンキング」を「強み分析」で行ったからです。

「ファクトチェック」とは、最近の細かい事例をいろいろな質問から、軽い気持ちで発表し合います。

そしてその後「ロジカルシンキング」で「何故」「何が」「どうしたら」「どこで」「誰が」「いつ」とどんどん聞き出しながら、細部を見ていくと出てくるのです。

答えを急がないことです。

普通の会話ならスルーしてしまいそうな出来事にもフォーカスして、「何故起こったんだ」「何が作用したのか」「どうして顧客はそういう事を言うんだ」などと詰めていきます。

そうする事で今まで見過ごしていた「小さな強み」を再発見して、差別化の糸口がつかめます。

 

我々が普及促進している「SWOT分析」は、そういう具体的なところまで掘り下げることが特徴です。

総論SWOT分析でSWOT分析を知っている事をアピールする人がいますが、そういう人には「神は細部に宿る」という事を知らないし、引き出せない人が多いようですね。

 

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