嶋田利広ブログ

SWOT分析コンサルタント

【SWOT分析と事業再構築】ある製造業で終日 幹部だけのSWOT分析研修終了

  「企業の今ある強み」を伸ばす 中小企業SWOT分析コンサルタントの嶋田です

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 質問 幹部教育の肝って、何だと思いますか?

実は、自分の頭で戦略的に物事を考える教育の事だと思います。

そこにSWOT分析研修が有効なんです。

それは…

 

SWOT分析が幹部教育に有効なツールという事は、証明されています。

これまでも50社以上で幹部中心に、自社のSWOT分析から独自の経営戦略立案研修を実施してきました。

そして、先週もある製造業の幹部20数名と丸一日をかけてSWOT分析研修を実施しました。

目的は、経営者の要望で

「幹部自ら経営戦略を多面的に分析して、戦略思考をつけさせたい」

ということです。

この経営者は私と面識はありませんでしたが、私の本を読んで気に入り「SWOT研修をするなら嶋田先生に依頼せよ」と総務部に指示があったようです。

ありがたい話です。

1,技術の強みがある製造業でのSWOT分析のポイント

この企業は、ある分野においてトップシェアを持つ製造業です。

ップシェアを持つと、追われる立場であり、技術開発やマーケティングにおいて常に「攻め」続けなければなりません。

経営者が部長研修でSWOT分析を依頼した理由もココにあります。

これまでは経営者が決めた経営戦略の上を、幹部は従うだけで収益を上げてきました。

しかし、どんどん競合や海外企業の技術力が向上し、安穏としていてはシェアをとられる危険性が出てきたのです。

今の技術の優位性がそう長く持たないと判断したのかもしれません。

そこでSWOT分析をするのですが、技術に強い企業では「強み」から入っていきます。

この「強み」も何となく議論しても埒が明きません。

そこで、以前もこのブログで解説した「4つの資産分析」と多角的活用を議論してもらいました。

4つの資産分析は下記を参照。

https://re-keiei.com/blog/swot/1393-swot-14.html

では「強み」の多角的活用とは、何か?

これは、

「その強みは他にどのように活用できるか」

「用途転換・価値転換しようとしたらどんな可能性があるか」

を議論してもらいます。

どちらかというと、既に「機会」の分野まで入り込む検討です。

「機会分析」で「多角的強み」が使える市場やニーズの議論をしやすくする為でもあります。

 

2,「機会分析」では、6つの切り口+1で展開

「機会分析」では、6つの切り口から、実際の顧客の声を参考に「これからの市場ニーズ」を切り込んでもらいました。

「6つの切り口」も以前このブログで紹介しました。

https://re-keiei.com/blog/swot/1395-swot-swot-5.html

しかし、今回は将来の経営戦略を考える為の幹部研修です。

今の顧客のニーズ分析だけではなく、今後の新たな可能性分析として、

「多角的強みを活かして、今ある事業ではなく、どんなニュービジネスモデルに可能性があるか」

という項目を追加しました。

技術系企業の幹部は、自社製品に誇りがあり、市場で優位に立っている事は知っています。

しかし、5年後10年後新たなビジネスの種は何か?を考える機会はありません。

今回はその時間を確保しました。

いろいろな意見が出てきたので、中期ビジョンづくりに使えそうです。

 

3,班別で「見える化」して研修すると、理解度アップ

この研修は5名で1班に分かれ、5班で実施。

3営業拠点の幹部はzoomで参加し、リアルとzoomのハイブリッド研修でした。

各班にはノートパソコンと32型モニター、ホワイトボード、メモ用コピー用紙を配置。

リーダーが司会をし、書記がに入力していきます。

皆はモニターの入力状況を見ながら、フレームに沿って議論をしていきます。

最後に班別の推奨戦略を発表して終了でした。

途中で「強み」「機会」のヒントを私が講義し、検討状況を見回り、随時アドバイスしました。

よく見る光景ですが、技術系企業の幹部は自分たちは事の詳細を分かっているので、端折って文字を書きます。

しかし、主語述語と固有名詞がないと、掛け合わせの「積極戦略」が上手く出てきません。

その当たりをアドバイスしながら「素人の私に分かる表現でお願いします」と何度も伝えました。

実はそうする事が「独自戦略への入り口」になるのです。

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こういう研修を繰り返し、幹部の思考力に戦略性を持たせる事は重要な事だと思います。

このSWOT分析は外部環境と内部要因をバランスよく見るので、それも人気の秘密かもしれません。

 

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