嶋田利広ブログ

中小企業のコンサルティング

経営計画書診断 50のチェック基準 その1

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「経営計画監査士」の主な業務が4つありました。その一つが、「経営計画書診断」です。「経営計画書診断」とは、今作成している経営計画書がどこに問題があるか、どこをどう変えればもっと有効活用できるか、等を外部の専門家として診断する機能です。この経営計画書診断には、50のチェックポイントがあります。そして、その50のチェック結果に対して、評点し、改善策をアドバイスするのが「経営計画書診断」です。

1、経営計画書診断は7つの工程でチェック

経営計画書診断は、下記の7つの工程ごとに分析チェック事項があります。

(1)事前分析

(2)中期計画分析

(3)目標との差額分析

(4)商材利益対策分析

(5)組織役割・会議分析

(6)アクションプラン分析

(7)計画書活用分析

です。

それぞれに、5~11の診断チェック項目があり、その内容はそのまま改善策として提案できます。

2、事前分析に診断項目

今期、来期の経営計画書作成の前に確認すべきことです。

  1. 「前期の反省」シートはあるか。
  2. 「前期の反省」には、業績結果だけでなく「出来事」「良かった点」「改善点」が記載されているか
  3. 前年実績の売上、原価、経費、利益、資金別に具体的な反省課題が固有名詞で列挙されているか
  4. 「前期の反省」は経営者だけでなく、役員幹部も一緒に議論して書いたか
  5. 経営計画書作成には、経営者だけでなく、役員幹部も何等かの関与があるか 

3、中期計画分析

中期計画を書いた場合のチェック事項です。

  1. 3ヵ年、5ヵ年計画の経営数値目標はあるか
  2. 3ヵ年、5ヵ年計画は毎回見直しているか
  3. 3ヵ年、5ヵ年計画の中で、ニッチ分野でNO.1の商品、技術、サービスの戦略はあるか
  4. 3ヵ年、5ヵ年計画の中でUSP(独自のウリ)を目指す戦略の表記はあるか
  5. 3ヵ年、5ヵ年計画に、市場分析・経営戦略・部門戦略の記載はあるか
  6. 3ヵ年、5ヵ年計画の主旨や重要戦略が社員や金融機関にもわかる「体系図」はあるか

4、目標との差額分析

売上・利益目標と現状との差額の認識、経費削減の在り方についてのチェック事項です。

  1. 単年度、3ヵ年の「破局のシナリオ」の数値予定を出したか
  2. 必要利益と現状利益との差額から、必要売上・利益の差額を出して、経営者は納得したか
  3. 差額の売上・粗利と、今の経営戦略、重点行動は整合性があるか(差額対策の根拠は納得したか)
  4. 経費削減計画内容は妥当か1(無理なコスト削減で帳尻合わせをしていないか)
  5. 経費削減計画内容は妥当か2(伸ばす売上に必要な必要経費を十分確保しているか)
  6. 経費削減計画内容は妥当か3(改善程度の削減ではなく、コスト構造の改革が入っているか)
  7. 収支計画と具体策の連動が、一目でわかるようなシートになっているか

 

次回のブログで、

(4)商材利益対策分析

(5)組織役割・会議分析

(6)アクションプラン分析

(7)計画書活用分析

の内容をご紹介します。

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