モチベーションダウン 職員の本音
業務が多忙で疲れ気味の時、『考える余地もないほどバンバン指示を出す上司』と『部下に考えさせるような言い回しで、部下自らが選択したように指示を出す上司』では、どちらが働きやすいでしょうか?
答えは自ずと後者でしょう。しかし、病院施設で人手が不足している部門では、後者のような潤いのある会話をしている管理者は以外と少ないかも知れません。現場作業が忙しい時には、精神的な余裕がなくなってしまい、優秀な管理者でもついつい、いきりたって、「同じようなミスを繰り返す部下」がいると「何回、言わせれば気が済むの」と頭ごなしに怒ってしまう事もあります。
しかし、それでは部下のモチベーションも上がらず、チームワークも発揮できなくなります。ここに一つのデータがあります。これは当社が過去無記名でいくつかの病院施設や法人を対象に調査した「辞めたくなる理由」についてです。(番号は順位ではありません。)
- 経営者も管理者も自分達の話を聞いてくれない
- なんでも勝手に決めて、無理な事でも『仕事だから』と言う指示に嫌気がさした
- 人が辞めてしわ寄せが来ていても、ねぎらいの言葉ひとつない
- 上とコミュニケーションがなく、言いたい事もいえない雰囲気で息が詰まった
- この職場では前向きな提案がいつも却下され嫌になった
- 上司は指示するだけで協力してくれず、自分ばかり孤軍奮闘させられ、あほらしくなった
- 人間関係が難しい。問題の管理者がいて、経営者も知っているのに何も手を打たない
- 評価制度を導入したが、不公平がまかり通り、経営者はダメ管理者の声だけで判断し 現状を見ていない
- うちの法人は何を提案してもダメ。新たな挑戦・独自の動きを絶対しないから、その内ジリ貧になる
- 業績が悪く 給与も賞与も下がったが、『業績が悪いから仕方ない』と一方的に言うだけで、経営者のお詫びの言葉もない
- 職場で起こっている事や、今後の方針も何も知らされず、ただ「働け」というばかりの、経営者に不信感がある
- 後継者がバカ息子なのに、何も後継者教育もせず、このままTOP交代したら、おかしくなると思う
- 同族組織だから、仕方ないけど、仕事をあまりしてない身内は厚遇されて、他人従業員には冷たい
- 責任と義務ばかり要求されて、何も権限が与えられてない
- 経営陣がとにかく仲が悪く、コミュニケーションが上手くいかない。職場が暗い etc
いかがでしょう。
結構耳に痛いことばかりかも知れません。これらの「辞めたくなる理由」は、日常の会話の有り方で改善される要素も多々あります。例えば、①②③④⑤⑥⑩⑪は、まさに悪いコミュニケーションの見本のようなものです。
そこで、次回は巷でよく聞かれる「コーチング」について考えてみたいと思います。「コーチング」とは、一言でいえば、「傾聴をベースに一方的な指示を与えるのではなく、部下に考えさせて行動に移させる」コミュニケーションと言うことになります。この「部下に考えさせる」事こそ、モチベーションアップや経営参加意欲につながるのです。
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