管理職になると輝きがなくなる人たち

一般職員時代には、現場で一生懸命に働き、直接的に仕事の誇りも自信もある方が多いでしょう。ある年数を経験し、多くの職員がリーダーや責任者になっていきます。最初の段階の現場リーダークラスなら、実務の比重がまだまだあり、その上で管理やリーダーシップが求められます。

しかし、中上級の管理職になると、実務をされたは困るのです。むしろ実務は部下に任せ、仕組みや企画、教育などのマネジメントが中心になります。すると、途端に魅力がなくなる管理職が増えてきます。一言でいえば、自分の仕事が見えなくなっているのです。

1、仕事をしていないと、遊んでいると思われる

これは多くの管理職が言った本音です。医療や介護の現場で汗をかいたり、何かの作業をせっせとやっているなら、「課長は仕事をしている」と部下が思うと考えているのです。ハッキリ言って、『それは間違った発想』です。現場とは仕事の種類が違います。

だから、デスクで考えたり、パソコンを打っていたり、話し合いやミーティングが多いのが、中上級管理職に仕事なんです。だから、部下から「机ばっかりいて・・・」と思われても良いのです。その代わり、部下が働きやすくなったり、新たな事の企画が進むという実績が求められます。

2、係長、課長に任せているので、自分のポジションが分からない

例えば課長なら、直属上司として部下の指導や支援を行います。しかし、部長になると、自分が出しゃばって部下を指導する事もなくなります。更に係長課長を育成する事から、なるべき課長係長に職務権限を委譲しなければなりません。すると、自分の仕事上のポジションが分からなくなるのです。

具体的に何をすればよいのか?

理事長や院長、施設長から特務の指示があれば、それを遂行する事で、その期間のポジションは見えます。しかし、そのプロジェクトが終われば、また不安になるのです。

3、中上級管理職の仕事は「創造業務」である

既存の仕事のカイゼンとか、企画立案は課長係長が担う仕事です。では、部長とか次長とか役員クラスの仕事は、一言でいえば

「新しいモノを作り出す事。創造的な仕事。イノベーションの仕事」だと定義できます。

それが、新規事業なのか、新たな品質向上策なのか、人事管理の仕組みなのか、人材育成にプログラムなのか今の事ではなく、3年後5年後の組織をよりよくするために、必要な「イノベーション」を自ら作り出す事です。

だから、本当は中上級管理職は悩んでいる暇がないほど、忙しいはずです。実際に私たちがコンサルティングしている病院や介護施設の中上級管理職には、コーチング面談を通じて、自身でイノベーションプランを出させるようにします。もうこのクラスは、経営陣から言われて動くようではダメです。自ら考えるようでないと。だからコーチングで考えさせるようにするのです。

こちらのページもいかがですか?

無料電子書籍ダウンロード

「これを無料で渡すんですか?」と同業のコンサルタントがビックリしたマニュアルをご提供!各種コンサルティングマニュアルを揃えております。

コンサルティング現場実例ノウハウ

「こんな実例ノウハウを、こんな価格で売るって正気ですか?」と仲間のコンサルタントがあきれた「コンサルティング現場で活用した実例ノウハウ」があります。クライアントとの面談や会議で、また研修時に「見せるツール」しかも記入実例付きのリアルテンプレートを豊富に掲載。