前回「正論で攻めてくるモンスター職員」について話しました。

今回は「寝技が多いモンスター職員」についてです。

寝技とは、「人が見えない処で暗躍するモンスター職員」とでも言いましょうか。

会議や個人面談時には、普通に返答するのですが、裏でいろいろ違う事を言ったり、画策してくる人です。

管理職の前では、「面従腹背」をしている訳ですから、ついついコロッと騙されてしまします。

「寝技のモンスター職員」の傾向として、次のような事が上げられます。

• 管理職をやたら褒める
• 管理職の前では愛想が良い
• ひそひそ話が好きである
• 自分の意見は言わず「〇〇さんが言ってましたよ」見たいに、人のせいにする
• 陰で人を陥れる
• 見た目には分からないが、隠然として力を持っている
• 陰でいじめをしている　等々

「寝技モンスター職員」は傍目には分かりにくく、管理職もついつい見逃してしまいます。

しかし、この「寝技モンスター職員」は、「人材潰しの常習犯」であるケースもありますね。

「何故、あの人が辞めたのか分からない」

明確な退職理由を語らずに辞めた場合、「寝技モンスター職員」が原因だったりします。

そこで「寝技モンスター職員」への間違った対処法を先に話します。

こんな間違いをすると「寝技モンスター職員」は更に悪化し、まともな職員が犠牲になります。

• 自分の眼で事実を確認せず、「あなた、〇〇やっているでしょう」と言わない
• 他の職員からの報告を聞いただけで「〇〇さんが聴いたけど、あなた〇〇してない？」と言わない
• とにかく、事実を確認しない限り言わないのが原則

しかし、この「寝技モンスター職員」はなかなか尻尾を出さない。

だから、常に公式に伝える事です。しかも、若干の恐怖感を添えて。

どういうことか？

• 実際は自部門の寝技モンスター職員が起こしている事を他部署で起こった事として、リアリティある話をする。そして管理職として「もし、うちでそんな事が陰であっているなら、私は許さない」と明確に意思表示する。

• 寝技モンスター職員がいかに隠しても、いろいろな情報網から、情報が入ってくる事実を伝える

• 寝技モンスター職員以上に、部下との個人面談、しかもコーチング面談をして、信頼感を醸成する

相手が寝技を使うから、こちらも寝技で、とは考えない方が良いですね。

管理職はまっとうな道で、お天道様に恥じない行動こそ、大事だと思います。

正義は最終的に、正しい人材の心を射止める。

寝技になびく人材は、その程度の人材という事です。

間違って、あなたまでも寝技で返すと、まともな人材が疑心悪鬼になってしまいます。