それはレクリエーションであれ、イベントであれ、汗をかき一生懸命やっている職員が主人公で、利用者が受け身になっている場合が見受けられます。
実は、「アクティビティケア」と言う考え方に沿うと、利用者をスターにして、利用者が自ら動き、自ら輝くように仕向けることも大事だと思います。利用者の「得意技」「趣向性」を把握して、その個性を施設のいろいろな企画やイベント、レク、施設環境などに、活かす訳です。
例えば、「昔菓子作りが好きだった利用者」なら、実際に他の利用者と共に料理を指導しながら、出来上がったら皆で食べることでも結構です。この場合もポイントは、その利用者を「先生扱い」することです。そして、職員はトコトンその方を褒めます。 その褒め方も一工夫します。
終わったら時点で普通に褒めるだけでなく、帰り際、翌日の朝、翌日の昼、にそれぞれに違う職員が褒める訳です。多くの利用者は「自分が認められた」「自分は役立った」と思えば、益々気力も出て笑顔も増えます。
介護度によって出来る事に限りはありますが、職員が汗を流すだけでなく、利用者をスターにする事が、大事な時代だと感じています。