嶋田利広ブログ

病院・介護施設のコンサルタント

同じ間違いを繰り返す職員をどう育成するか?

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どの病院・介護施設にも

「いつも同じ間違いをする職員」がいます。

多くの管理職のストレスの原因になるだけでなく、そんな職員に激高して感情的になってしまうとパワハラにもなるし、チームの雰囲気も重くなります。

ましてや、強く指導し過ぎて「じゃあ、辞めます」と言われると困る

そうすると、ダメな職員なのに遠慮してしまい、挙句の果てには「自分がやればいいんだ」と変な納得をして、管理職自身の仕事量がドンドン増えていくという悪循環になります。

いろいろな病院・介護施設のコンサルティングをしていて、そういう悩みを持っている管理職に共通している事に気づきました。

それは、管理職自身が七転八倒するだけで、他にチームスタッフを巻き込んでないという事です。

管理職も忙しく、席を離れることも多いでしょう。

また毎回ミーティングができない状況かもしれません。

だったら、自分以外の資源を有効活用するしかありません。

それが「他のメンバーにもチェックや指導に入ってもらう」事なんです。

具体的に言うと

部下を巻き込むマネジメント

をすることです。

それができないと管理職やリーダーはどんどん首が回らなくなります。

1,部下は元来「言われた事しかしない」と心得る

基本的に「部下は言われたことしかしない」と思うことです。

「指示した以上の事を期待する」から、ストレスがたまる。

  1. 部下は仕事が増える事は嫌(貴方も?)
  2. 貴方の部下は貴方の意志を先回りして、貴方を喜ばせようとはしない
  3. 部下は貴方以上に「気づき」も「提案」もない
  4. 貴方も一般社員(職員)時代には、「仕事が増える事を嫌に思っていた」はず
  5. たまには「言われた事もしない」部下もどこの職場にもいる
  6. 急に業務を指示された部下は、先ず拒絶する事から始める

貴方が部下だった時代と同じです。

 

2,「言われた事しかしない部下」が動きだすきっかけとは?

しかしそんな部下でもある「きっかけ」があると動き出す事があります。

但し全部の部下に有効という訳ではありません。

  1. 業務内容が口頭ではなく、文書、見えるツールで説明されている
  2. 新たなに増える業務、前向きに行う業務のメリットが部下に伝わっている(業務命令だけでは動かない)
  3. 「言いっぱなし」だと忘れるが、途中でチェックされる仕組みがある
  4. 新たに指示した事が少しでも進んだら「褒められる」「ネクストのアドバイス」がある
  5. 皆の前で、特定部下の業務が告知される(事前の根回しの上で)

 

3,部下に役割分担・役割責任を明確に教える

部下が「見える化」された仕事内容でありルーチン業務に型決めされると動きやすい傾向にあります。

  1. 文書でデイリー業務(朝一から帰るまでのルーチン業務、ルーチンの中での臨時業務を型決め)
  2. ウイークリー業務(月曜とか金曜とか、同じ日だが特定に曜日に発生するルーチン業務)
  3. マンスリー業務(1日とか15日とか特定の日に行う報告書作成や行事など)
  4. スポット業務(年一で行われる各種業務、臨時で発生する業務内容)

これらを予め「見える化」することで、「最初から言われた業務」にすることです。

急に言われたことに反発する部下には効果的。

 

4,部下に役割分担後のチェックシステム

任せっぱなしでは部下が本当に行ったかどうか分かりません。

もしかしたら、やってもいないのに嘘の報告をするかもしれません。

だからチェックが必要。

  1. 特定業務を巻き込んだり、任せたりする為に、指示する時に予め「部下の業務のプロセス予定」「チェック予定」を手帳(マネジメントが管理できるもの)に記載(部下にも記載させる)。
  2. チェック期限を忘れても良いように、スケジューラーを使い、LINE、スマホメールでも気づくように設定する。

 

5,「見える化」ツールで、情報公開

「見える化」は管理職やリーダーが身に着けるべき重要なマネジメント手段です。

「見える化」されることで、トラブルやミスの60%以上は軽減されます。

  1. あらゆる指示、あらゆる企画、あらゆる段取りが、どうすれば「見える化」できるか考える。
  2. 部下への指示はホワイトボード、掲示板、連絡帳、大判ポストイットなどで皆が分かる仕組みを工夫する。  
  3. 大型の書き込み型のカレンダーは有効 
  4. 管理職は、基本的に自分が忘れても、気づく仕組み、誰かが言う仕組みを「見える化」することが大事。

このように「部下を巻き込んで、自分のマネジメントの補完をする」ことが大事ですね。

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