2025.10.10 社福の生成AIプロジェクト2回目「作業の標準化」
先週、人事評価制度コンサルティングで支援中の社会福祉法人で「生成AIプロジェクト2回目」を半日研修方式で実施しました。
先月1回目では生成AIの基礎学習と提供している生成AIスタンド「経営ナビAI」の使い方が中心でした。
https://re-keiei.com/blog/generative-ai/2280-2025-9-10-ai.html
そして、2回目は実践で使う生成AIでした。
今回のメインは「経営ナビAI」を使って、各部門の業務の標準化(誰が行っても最低限同じレベルになれる事)と作業の「見える化」の為の手順書を作成する事でした。
どういう進め方だったのか?
1,生成AIの基本知識の振り返る
先ず先月から約1か月経ったし、今回からの参加者もいるので、生成AIとは何か?生成AIで何ができるかのおさらいをしました。
おさらいの講義は下記のテキストから行いました。
2, 業務手順書必要箇所のリストアップ
復習講義が終わった後、各部で必要な業務の平準化、パターン化のリストアップをしてもらいました。
これは新人教育や異動後の教育で「誰が行っても同じレベルの作業」を行う為のもので、「業務の属人化防止」が目的です。
先ず下記にリストを作成してもらいました。
このリストアップの参考にと、他の社福で作成した業務手順書一覧をお見せすると「確かにこういう手順のパターン化は必要ですね」と数名の幹部が感想を言っていました。
3,経営ナビAIで手順書を複数作成
そこでさっそく、経営ナビAIに「作業手順書AI」を使って必要な手順書作成に取り掛かりました。
この「経営ナビAI」の作業手順書AIは、AIからの質問に答えていくと、必要な手順書の素案が20分少々でできます。
そのアウトプットをExcelに落とし込んで、加筆修正をしていけば良いのです。
作業手順書AIからは、作業の内容を
「準備」
「作業開始時」
「作業中盤」
「作業終盤」
「作業終了後」
に分けて、
「各作業の内容」
「 よくあるミスを起こさない為の注意点」
「必要な資料・図面、打合せ、報告書」
が生成されます。
そのアウトプット事例が下記です。
下記はクリーニング会社での「水洗い洗濯作業の手順」で、ベトナム人技能実習生の為の作成しました。
生成された内容を「ベトナム語にしてください」と言えば下記のようなものが即生成されます。
ベトナム語が正しいかどうか、他の生成AIで検証すると大体あっていることが分かりました。
こういうものが20分程度でできるのです。
この社福でもリストアップされた各作業の手順書を「経営ナビA」Iの「作業手順書AI」で、素案をどんどん作成し、後はそれを持ち帰って、部門で修正するだけです。
これまで属人だった作業をパターン化する事で、生産性が一気に向上します。
3回目の「生成AIプロジェクト」では、現在の業務のムダをピックアップし、そこに生成AIがどう使えるか、どういうプロンプトで目的の生成物を出すかを検討し、実際に生成してもらいます。
まだ生成AIを経営管理や業務効率化に活用していない事業所はやばくなります。
生成AIの使い方次第で同業種でも相当な差がつく時代になりました。