もしも、私が今からコンサルタント起業するなら…
ふと考えてみました。私が、今までの実績、経験、技術がないと仮定して、これから独立してコンサルタント起業をするとしたら、どうするだろうか?あるのは業界を俯瞰してみてきた眼と、今後の中小企業が求めるクライアントの変化という肌感覚だけです。そして、今どこかの企業でサラリーマンを数十年、していると仮定します。だから、このブログは、これからコンサルタント起業を目指そうとしている方、既にコンサルタント起業しているが、思うようなスタイルを手に入れてない方は必見です。
1、過去の経歴、経験、スキル、ノウハウを棚卸
まず独立起業前に、自分自身の棚卸をすべきです。棚卸とは、持っているノウハウ、スキルを一覧表にして、何ができるかを整理します。ここで大事な事は、それぞれのノウハウ・スキルにどんなアウトプットがあるかも詳細に書きだす事です。単に経験があるだけなら、誰もなびきません。アウトとは「眼で見るツール」を文書、マニュアル、図式、動画などであるかという事です。これは、起業後に顧客開拓をするうえで重要なファクターです。だから、言葉を変えると、サラリーマン時代に大した実績も成果もないけど、アウトプットが豊富な起業者の方が、受注には優位という事です。
先に見せる事から、コンサルタント受注は始まるので。実力がなくても、講演が下手でも、本さえ出していれば、それだけで一目置かれるみたいなものです。
2、USP(独自のウリ)を決める
起業後、どの分野の何に重点を置いたUSPで営業をするかを決めます。USPとは、「その分野の、そのカテゴリーで、その成果を出すのはあなたでなければならない理由を箇条書きにしたもの」です。又はポジショニングと言えます。あなたの立ち位置です。これも職務経歴、経験から導き出されるし、それがサラリーマン時代の中身とは別であっても構いません。
3、USPにあったコンテンツを貯める
USPが決まれば、それに関連したコンテンツを収集したり、書いたりします。コンテンツとは、相手(見込み客)に見せて説明できるものです。Word、Excel、PowerPointで書かれたものです。ここで見込み客が興味を示すのは、概念論やフレームではなく、フレームに沿って記載され実例です。
他社実例のようなものがあるから、見込み客はイメージでき、「こういう物を作ってくれるなら協力して欲しい」と思われるのです。これは今までの経験から、時間がある時にWord、Excelに入力したり、実例がなければ、Webから関連情報を見つけ出し、模擬例として作成しても構いません。
4、講義練習をしっかりやる
コンサルタントの話下手は、余程有名にならない限り、使い物になりません。人前でスピーチする事も多いし、当然セミナーをやれば講演もできなければなりません。私も30年前に、ミニ講義をせざるを得なくなった時、会社の会議室と自宅の風呂で何回も自己訓練した事を覚えています。今なら、話し方をスマホに収録して、振り返れば即訓練ができます。講義力は、訓練も含めた場数と、振り返りの回数で決まります。
5、コーチング研修を受ける
コンサルタントは講義力も大事ですが、今がそれ以上にコーチング力が必要になっています。いかに、相手から話を聴きだし、相手に考えさせ、相手に意思決定までもってくるか、です。コンサルタントが教える的なコンサルティングは、徐々に減っていっているし、「指導型」だと超長期経営顧問が維持できないからです。
いろいろなコーチング研修がありますが、ビジネスコーチング研修を選択してください。心理系やスピリチュアル系より、ビジネスの感覚が大事なので。
6、ライティング研修を受ける
講義力、コーチング力と同等に大事なスキルが「ライティング力」です。ライティング力は、こういうブログから、メルマガ、電子書籍、小冊子、そして出版に至るまで全てにライティング力が必要です。しかも、PRの為のホームページやランディングページなども、ライティング力がなければ訴求力が高まりません。
ランディングはオンライン教材も多いので、ちゃんと勉強して場数を増やしましょう。私自身もライティングは独立後にいろいろな研修や教材を買って学習しました。多分200万円位おカネを使ったかと思います。その成果は出ているようです。
7、テーマを絞ったブログをたくさん書く
USPやポジショニングに沿った関連の情報、出来事、ノウハウなどを小刻みにブログに書いていきます。最初はアメブロなどでも結構ですが、自社サイトに集客したいなら、自社ブログに最初はおカネをかけてでもやった方がいいですね。ブログは、そのままメルマガになるし、SNSのコンテンツになるし、電子書籍、小冊子、そして出版の流れの、最初の一歩です。
ブログ、メルマガは「ノウハウ公開だけでなく、エンタメ系の方が読者が増える」と言われます。しかし、私の経験から、USPに興味がない読者が多くても仕方ないので、目いっぱいUSPに沿った専門ノウハウ関連ブログを、最低毎週1回、そのうち週2回は書きましょう。
8、電子書籍を出す
ブログが10~20コンテンツ、貯まれば、電子書籍にしてダウンロードできるようなホームページにしましょう。メルマガリストを収集する為にも、有益な電子書籍のダウンロードがあれば有効です。また、電子書籍を小冊子に印刷していつも数冊持っていれば、名刺交換代わりに自己PRができます(小冊子はラクスルなどを使えば、超簡単で激安です)電子書籍の集合体が本になっていきます。
9、YouTubeに動画を上げる
ブログのテーマをスマホの前でレクチャーして、その動画をYouTubeに上げます。その場合、明確なテーマをYouTubeの記入欄にしっかり描いて、検索されやすいようにします。動画は、セミナーに来た人にもプレゼントできます。YouTubeのURLを記載してメールで送ったりと。これも有力なコンテンツなので、しっかりアップしましょう。
10、ミニセミナー又はウエビナーを企画
顧客開拓のためには、セミナー過剰な時代でもミニセミナーは今でも有効です。ミニセミナーは最低でも3か月前に少人数の会議室を予約します。ミニセミナーでの収益は考えず、いかに自分のUSPに興味を持った意思決定権者を集めるかにポイントを置きます。
そして同時に、セミナーチラシ、セミナーPRランディングページを作ります。このチラシやランディングページに「USPと、興味を引くライティング力」が試されるのです。またウエビナーは、オンライン上で行うセミナーです。持っているリスト、または新規に集めたリスト先に開催をPRします。
11、商工会議所の広告でセミナー告知
商工会議所の会員になって、毎月発行される会報の中にチラシを挟むサービスがあります。(取り扱ってない商工会議所もある)そこにセミナーのパンフを入れて、ポストインします。商工会議所なら会員企業が数千名いて、経営者が見るので、費用対効果はあると思います。
12、リストを買ってFAXDMを送る
企業のリストを名簿業者から購入し、セミナーチラシのFAXDMを送ります。FAXDMは大量に一斉送信できるサービスを利用します。最初は「お叱りの電話」「クレーム電話」がありますが、そこにはメゲず。またクレーム電話の方にはお詫びで、小冊子などを無料で送付したり、お詫びのクオカードなどを送る場合もあります。そうすることで、クレーム電話の客と新たな関係が築けるのです。一つのセミナーで2回キャッチコピー、ヘッドラインを変えて送信します。
13.即受注より、フロントエンドの会員を増やす
起業したら、即コンサルティングを展開したいでしょうが、それ以上に最初は「見込み客の塊」をつくる事に意識します。おカネをもらってないが、こちらが出す情報を常に見てもらってる見込み客です。セミナーに来たり、電子書籍をダウンロードした方を、会員として登録し、その方にコンテンツ提供、特別の動画提供、特別のセミナー招待などを行います。最初の3年間はリスト集めに奔走しましょう。
私が今、コンサルタント経験もなく、知識もスキルもなく、サラリーマン時代のスキル経験しかなくて、コンサルタント起業するなら、こんな事をしますという話でした。
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