役員会・社長会の関わり方で決まる長期継続契約
役員会または社長会みたいな、経営の意思決定の場や、その根回しの場に出席する習慣があれば、長期継続契約につながります。では、「役員会」や「社長会」では何をコンサルタントは、しているのでしょうか?
役員会に一緒に参加して、コメントをいうだけとか、質問されたら答えるという「受け身的な参加」では、ほとんど長期継続契約になりません。恐らく2年もしないうちに切られるでしょう。私の長年の経験から是非、お勧めしたいのが、「役員会」「社長会」を牛耳るスタンスで臨んでもらう事です。
具体的に言えば、どういう事でしょうか?それは「司会」と「書記」をコンサルタントが行うという事です。
クライアントにとっても、コンサルタントが司会と書記を行うメリットはいろいろあります。
コンサルタントが司会と書記を行うメリット
- 会議が脱線しにくくなる
- 第3者なので、どんどん決定事項を誘導できる
- 社長の独演会のような会議でも粛々と議論を促せる
- 抽象的な発言や具体性にない方針が出たら、5W2Hで言わせる事ができる
- 決定事項か、保留か却下か、誘導して決める事ができる
- ダラダラの議事録ではなく、要領得た議事録ができる
- 会議らしい会議になる 等々
コンサルタントに取ってのメリット
- 司会と書記をする事でクライアントが楽になる分、コンサルタントがいないと会議が進まないので、切られにくい
- 先行で会議日程を決める事で、その間は確実に固定収入が見込める
- 長年の会議の議事録がデータ保存され、クライアントから「生き字引的」「クライアントの歴史を知るコンサルタント」になれる
要はどんどん長期継続契約になるという事です。しかし、ちょっとだけスキルを学習する必要があります。先ず、会議運営をスムーズに行う為に「ファシリテーター」の要素が求められます。つまり、「会議の進行まとめ役、誘導役、発言を促進させる役、決定事項にもっていく役」です。これは経験を積み上げれば、誰でも上手くなります。先ずは中小零細企業から経験を積むことです。
次に「書記」とは、今のIT環境で言えば、「議事録をPCに入力しながら、それをプロジェクターに投影し、参加者と議事内容を共有する」ことです。最初は「司会しながら、PC入力なんて、器用な事はできない」と思うかもしれません。しかし、PCに議事内容や決定事項を入力する間、参加者はだいたい待ってくれます。(予ほど入力に時間がかからない限り)
私自身このスキルを使いだして18年くらいになりますが、とにかく役員会や社長会は進みやすいです。この手法で長期継続契約が増えていった訳です。
付け加えていうならば、売上が数十億から100数十億の企業で、従業員が数百名いるような中堅企業でも、この手法を使い「役員会」「社長会」をリードしています。すると、ある意味私がいないと重要な意思決定会議ができない状況になる訳です。
これが長期継続契約の秘訣なんです。 特に企業規模が大きくなると、社長会等の根回し会議が重要になり、役員会の司会は他の取締役や総務に任せても、社長会はコンサルタントが仕切る事が大事ですね。特に戦略を決める時や、ビジョン、方針を決める時など、役員会や幹部会などでのコンサルタントのファシリテーターが重要になります。
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