嶋田利広ブログ

コンサルタント事務所経営

2025.4.26 生成AI時代に危機感がないコンサルタントと経営者の末路

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あまり危機感を煽るのは好きではないですが、やっぱり言わない訳にはいきません。

生成AIの話題がない日がありません。

4月25日もNTTデータとオープンAI社が提携し、グローバルに「法人向けGPT」を展開するというニュースが流れました。

オープンAI社はPwCという世界的な会計事務所と既に代理店契約を結んでいますが、NTTデータが2社目と言いう事。

ニュースでは今後NTTデータは、大企業向けに高度な「生成AI活用コンサルティング」を展開していくとのことです。

この流れは遅かれ早かれ、中堅中小企業にも訪れます。

そういう中で我々中小企業専門コンサルタントは生成AIとどう向き合い、どういう展開をしていくか?

 

1,中小企業の経営者が生成AIに本気にならない7つの理由

GPT聞いてみました。

「中小企業の経営者が生成AIの真剣に取り組まない本音」を生成AIが出してくれました。

  1. 現状維持バイアス

    • 「今まで何とかなったから、今変える必要はない」と無意識に現状を守ろうとする。

  2. リテラシー不足への恐れ

    • 「AIなんて難しくて自分には分からない」と最初から学ぼうとしない。

  3. 費用対効果への不信

    • 「結局、コストばかりかかって成果は出ないのでは」と疑っている。

  4. 成功体験への執着

    • 過去のやり方(例:飛び込み営業、FAXマーケティング)が通用した経験に縛られている。

  5. ITベンダーへの不信感

    • 「またIT業者にカモにされるのではないか」と疑い、提案を拒否する。

  6. 時間と労力の過小評価

    • 「そんなもの導入するくらいなら、本業をがんばった方が早い」と短期視点で考える。

  7. 社員への不安配慮

    • 「うちの社員に使いこなせるわけがない」と思い、導入を最初から諦めている。

確かにその通りだと思います。さすがGPTです。

 

2,従来型のコンサルタントが生成AIにのめりこまない理由

次に「従来型コンサルタントが生成AIに前のめりにならない理由と本音」をGPTに聞いてみました。すると

  • 自分のスキル陳腐化への恐怖

    • 「生成AIをクライアントが使いこなせるようになったら、自分の存在意義がなくなる」と怯えている。

  • 技術学習への抵抗感

    • 新しいツールを学び直す努力を「面倒くさい」と感じて避ける。

  • クライアントへの説明困難を恐れる

    • 「自分が理解できていないものをクライアントに勧められない」と消極的になる。

  • 従来メソッドへの執着

    • SWOT分析、PDCA、5フォース分析など、長年の定番手法を手放せない。

  • 生成AIを「表面的な流行」と見なしている

    • 「どうせ一時的なブーム」とタカを括っている。

  • 同業者からの孤立を恐れる

    • 「AI活用に走ると、他の伝統派コンサルから浮いてしまう」と空気を読んでいる。

  • 収益モデル崩壊への不安

    • 「時間単価で報酬をもらうモデルが崩れる」と危機感を持ちながらも、見て見ぬふりをしている。

一部はその通りだと思います。

 

3,生成AIを使う企業そうでない企業の2極分化が始まる

生成AIは業務の効率化だけでなく、経営戦略など幅広い分野で有効な結果を出します。

特に人手不足で困っている中小企業では、「生成AI」を業務に使っていないと求職者から見向きもされない事態になるでしょう(生成AIを使っていること自体が業務効率化をしていることとしてPRできるから)

また新たな企画や仕掛けづくり、コンテンツ作成にかかる準備時間も大幅に削減されるし、会議や情報伝達も効率化され、中途半端な中間管理職は不要になります。

すると社長や一部の役員以外、全員現場担当にして張り付けできます。

当然生産性も上がるのです。

逆に生成AIを使えない中小企業は、従前の人の使い方で高コスト体質から抜けられず、人の補充もできません。

当然、そういう中小企業はかなり早く淘汰の時期が来ます。

これほど世間が「生成AIでパラダイムシフトが起こる」と騒いでいるのに、相変わらず旧態依然の価値観で安穏としているクライアントばかりを相手にしていると、そのコンサルタント自身も廃業の危機に直面するのです。

どんなに時代が変わっても、その変化についていかない経営者もコンサルタントも一定数いますが、この生成AIを使わない選択肢はないのです。

 

4,当面生成AIの使い方、プロンプト知識がコンサル受注の成否を決める

今のところまだまだ中小企業の生成AIの取り組みレベルは「どんぐりの背比べ」で、高度な使い方をしていません。

そこで、我々コンサルタントも半歩前の生成AIの使い方をするだけで、クライアントの役に立てます。

そこで、、今コンサルタントが行うべきは、「生成AIの波に乗っていない中小企業」に、その使い方やプロンプトを教える研修や会議運営をすることです。

その教えること自体が、コンサルティングになるわけです。

日頃からこのブログでも言っているように、コンサルティングが高額がもらえる分析調査、報告書の「前さばき」が生成AI活用で「無料化」する時代です。

マネタイズは、その後の「組織への落とし込み」やアクションプラン作成」などを経営者と一緒に決定していく「経営顧問」が中心になります。

もう大きな単価のコンサルティングは減っていきます。

まあ、個別研修はまだまだそこそこの費用がもらえるかもしれませんが。

だから、面識のある見込み客経営者で、少なからず生成AIに興味がある方に「無料の生成AI活用面談」で、その経営者が求める課題解決の「見える化」を眼の前で生成していけばいいのです。

その後、経営計画書や行動計画の生成AI活用研修を低価格で提案し、そのモニタリングを「経営顧問」として継続契約につなげていきます。

だから、どうしても「コンサルティングプロンプト」技術が必須なのです。

 

5,生成AIが使えない中小企業を相手にする「生成AI音痴のコンサル」の成れの果て

まだ生成AIを信じていない経営者や取り組もうとしない経営者に、これまた「生成AIを活用できないコンサルタント」が従来型のコンサルティングをしているのです。

そのスタンスで2026年末まで果たして持つか。

今回のトランプ関税やアメリカの景気減速懸念から、世界同時不況になれば、日本の中小企業も業績悪化は免れません。

当然、不要不急のコンサルタントは解約の危機直面します。

それでも特殊性や緊急性の課題解決ができるコンサルタントはまだ大丈夫でしょうが、それ以外のコンサルタントは仕事を大きく失う事になりかねません。

その時、コンサル主導で生成AIで業務効率化や新戦略、コンテンツづくりの支援が出来れば、経営者はそのコンサルタントの必要性を感じてまだ継続はしてくれます。

そういう危機が眼の前に来ているという事を一体どれくらいのコンサルタントが気づいているのでしょうか。

私はこの40年間のコンサルティング経験の中で、バブル崩壊、総量規制、リーマンショック、東日本大震災などの「中小企業の景気にインパクトを与えた出来事」を経験してきました。

その度に、新たな取り組みを行い、固定収入3000万円を36年間連続で維持していてきました。

そして今回の「生成AI」はそれ以上のインパクトで、「コンサルタント不要論」の時代が迫っていると痛感しています。

何故なら、不況でコンサル市場が厳しくなるだけでなく、生成AIでコンサルの必要性自体がなくなる「ダブルパンチ」だからです。

ダーウインの言葉(最も強いものが生き残るのではなく、最も変化に敏感なものが生き残る)を待つまでもなく、あなたも「本気で生成AIをコンサルティングの取り入れる」事を今逃すと大変なことになります。

 

 

6月14日(土)コンサルタントが生成AIを現場で使う為の「コンサルティングチェーンプロンプト」を習得する「生成AIコンサルティングプロンプト研修」を追加開催します。

普通のプロンプトではなく、「コンサルティングチェーンプロンプト」を学びたい方は、是非下記をご覧ください。

https://re-keiei.com/blog/81-generative-ai/2196-2025-3-28-6-14-ai-ai.html

 

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