嶋田利広ブログ

コラム

毎月半日研修を5年間続ける秘訣

経営顧問として10年、20年続くのは何となくご理解いただけると思います。しかし、研修となると結構難しくなります。もともと研修とは「特定テーマについて理解や習得を図る」事が目的です。5年間60回の研修で毎回、「特定テーマの習得」をするのは、やる方も、受講する方もツライですよね。

でも、実際続いている継続研修には、ある特徴があります。それは私が勝手に思っているだけでなく、クライアントからもそういう声を頂いているので、「思い込み」ではないと思いますが。

その特徴を説明します。

1、研修と言いながら、今の実務に直結したテーマで、明日の行動から反映されていること

特に私の継続研修先で多いのが、会計事務所職員研修ですが、ここで行っている継続研修は、トーク技術や経営計画書作成技術、コーチング技術、ファシリテーター技術など、明日の監査から学んだことを早速実行できる内容です。また介護施設でも長年、幹部研修(2時間の講義とレポート添削)を続けていますが、ここでは主にリーダーシップです。リーダーシップと言うと即効性がないテーマのようですが、リーダーシップを細かく分けて、明日からのマネジメントに使える内容にしています。要は、「明日から即使えるテーマ」が大事だという事です。

2、研修テーマは毎回変えない。一つの研修での関連性、具体性、受講者の意見尊重を図る

もし12か月間 毎回違うテーマの研修だと、5年も続く事は難しいでしょう。続く理由の一つは、同じ研修テーマで毎月深堀や関連性、具体性を拡げていくことです。これは今日の研修で生まれたニーズや課題を、そのまま次回の研修課題にピックアップします。すると受講者は関連性の中で考えるので、より参加しやすく、継続的に議論しやすくなるのです。そして、受講者からの意見や提案も、次回の研修テーマには入れます。そうする事で、自分たちの研修という位置づけを取ってもらいます。

これはほとんど、研修しながら、「次回のテーマ」ととしてメモに取っています。もし、コンサルタントが一方的に考えたテーマや、経営者から言われたことだけをテーマアップすると肝心の受講者の気持ちが離れてしまいますから。

3、研修のアウトプットはコンサルタントが出す

私の継続研修の特徴として、講義&ファシリテーター&書記 があります。経営会議の参加でも同じですが、研修でも講義したら、議論のファシリテーターをして、意見や検討事項をその場で入力し、受講者にはプロジェクターを見せながら参加してもらう事です。毎回の研修でアウトプットを出すというのも、長年続く理由ではないでしょうか。

4、研修テーマのネタ切れ前に経営者や受講者から、課題を聞き出す

これは誰でもやっている事でしょう。「分からなくなったら、クライアントに聴け」 です。ここで大事な事は、今のテーマの研修が終わる2か月前に聴きだす事です。終了直前や終わった後ではダメです。そうしないと新たなテーマの準備ができないし、クライアントから場当たり的だと誤解を受けない為です。

研修は経営顧問と違って、経営者からは依頼しやすい商品です。単発の研修依頼でも、NEXTテーマを提案する事で、継続研修になっていく場合もあります。「研修とは単発もの」と決めつけず、取り組んでみてはいがかでしょう。

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