ガントチャートをコンサル現場で使いこなすと、モニタリング契約がし易い
SWOT分析、KPI監査、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。
中小零細企業のコンサルで成果が上がらない原因の一つに、「会議で決まった事を決まったように実行しない」ことが挙げられます。
せっかくいろいろな分析をして、良いアイデアや具体策を提案したり、会議で決めたのに・・
人手不足や多忙な状況で会議決定事項まで手が回らないという事です。
しかもそれが融資や補助金採択に直結する事なら、最優先で取り組むかも知れませんが、通常の状況だと「目先の事を優先し、即効性のないものがは後回し」にしてしまいます。
コンサルタントとしてそういう事が何回も続くと、そのクライアントに対しての思いが弱くなるばかりか、クライアント側も自らの責任は置いといて「会議で決定しても実行されないから、コンサルタント料がムダだ」と解約されるのです。
私自身も過去このような経験は何社もあります。
せっかくコンサルに入っても市場の読み間違いとか具体策の不適合、固有戦略の不作為とかでコンサル契約を切られるなら、コンサル側の責任も大きいので納得です。
しかし、クライアント側の「有言不実行」の責任をコンサルに押し付けられる事は、忸怩たる思いです。
では、その問題はどうすれば改善されるのか?
1、クライアント側が行動に移さない決定事項の特徴
「決定事項は5W2Hで書け」
と常々言っています。
しかし、いかに5W2Hといっても、下記のような決定事項では恐らく実行されません。
⑴6月10日までに、営業部長が、見込み客リスト5件と契約する
⑵8月30日までに、A工作機械の作業マニュアルを、工場長が作成する
⑶9月5日までに、来期の事業計画の素案を専務が作成する
⑷10月10日までに、初めての社内展示会のパンフを社長が作成する
期限も担当も内容もあり、ちゃんとした決定事項のように見えます。
しかし、結果は分かるがその内容やプロセスについてまでも「担当者」に丸投げの決定事項ばかりです。
貴方が担当者なら「実際にどうやって作るのか」イメージができていないものはやらないのでは?
ましてや何の5W2Hもない決定事項なら、なおさらです。
2、 行動プロセスを確認する
一つの決定事項を作る時、担当者に確認して欲しい事があります。それは
「●●専務、この決定事項で、〇月〇日までに、〇〇のような事が実施できますか?」
「具体的にどんな段取りでどうやるかイメージができていますか?」
と。
そうするとイメージができているという報告があるなら実行確率は高いという事です。
しかし、イメージがあっても「書式」「フレーム」「書き方」のヒントがないとなかなか進みません。
それを行動プロセスと呼びます。
この行動プロセスをじっくり聞きだすと、途中で必ず思考も行動も止まる箇所が見えてきます。
その箇所こそ、再度深く議論すべき所になります。
「〇〇の実施と段取りは分かりました。しかし、〇〇の時、何も準備してないけど、それでいいですか?」
等と中間プロセスでの疑問点が出ます。
そこを細かく決定事項に出す必要があります。
一般的にはどの行動プロセスも「準備」「作業」「始末」があります。
その各工程で何が必要かををしっかり確認する事で自然に行動プロセスが見えてきます。
3、ガントチャートを作成しモニタリング契約へ
行動プロセスはガントチャートというスケジュールの「見える化」を進めると相手も分かりやすくなります。
ここで準備・実施中・始末の段取りである行動プロセスを聞きだし、それを確認する会議やプロセススケジュールを右の月間予定の欄に記載します。
またモニタリングがし易いように、どの会議で確認するか、誰がいつまでにを詳細に書いておきます。
そしてそのモニタリング結果を緑に枠に記載し、未実施なら修正行動計画を予定欄に再記載します。
そうやって、「決まった事を決まったように実行させる」支援がモニタリングになるのです。
取り合えず6か月間モニタリングをして、「やっぱりコンサルタントがチェックしないとなかなか進まないなあ」と思わせればその後は継続契約になっていきます。
「決まった事を決まったように実行させる」
これもコンサルタントの大事な使命です。
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