嶋田利広ブログ

コラム

困ったSWOT分析研修現場の話

SWOT分析のコンサルティングや研修を120位していますが、これまで正直、困った事例も結構あるんです。面白い物で、同じノウハウ、同じ説明でも、捉え方が違うと結果も違ってきます。私は自分で言うのも何ですが、コンサルティング現場では気が長い方ですし、産業カウンセラーとしての顔もあり、質問も上手い方だと自負しています。

SWOT分析を始めた当初ではなく、ここ数年の事例ですが、「超理論的ネガティブ思考の役員」が複数名いたケースです。

「超理論的ネガティブ思考」とは、単にできない理由もオンパレード見たいな意見ではありません。機会から強みもすべて、理論的にできない理由や仮に実行したとしても、どういうケースになるか、現実論でとうとうとまくしたてるのです。

指導に入っているコンサルタントに、「ディベート」を仕掛けるかのように。それで、コンサルタントが論理的に負けたら、悦に入ると言うパターンです。これまでも28年もコンサルタントをやっていれば、そんな経営者や後継者、幹部とも何回も遭遇しました。

その場合、ムリして勝とうなどとは思いません。そういう考えもあると認識した上で、こちらの考え方を述べ理解されれば、話しは進むし、理解されなければ、それで終わりです。

ただSWOT分析検討会ですから、それなりに答えを出さないといけません。その答えとは、あくまでも「当事者から引き出す」ことです。それなのに、「超理論的ネガティブ思考」で言われるとホトホト困ってしまいます。それもそれなりにリーダーシップが取れる幹部だから、余計に難しいのです。

その時のケースで言えば、全体的にネガティブ思考になりがちな雰囲気に、社長が「それでも何とか打開策を見つける為に、先生を呼んだんだから、発想を切り替えなさい」と言ってくれたから助かりました。もし、その急先鋒が経営者だったら、ぞーっとします。まあ、そんな社長はもともとSWOT分析なんかしないでしょうけど。

SWOT分析は前向きな議論です。その前向きな考えを支援するのがコンサルタントです。
 

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