誰も知らないコンサルタントの良し悪しの評価(何をもって良いコンサルタントと言うのか)
昨日もある方と話していて、「最近、いろいろなコンサルタントがいるね。でも中小企業の経営者はノウハウにカネを払わないんじゃないのかい?」と問われました。確かにその傾向はあります。巷には、いろいろなコンサルタントがいて、どんな基準で判断すれば良いか分からないのではないでしょうか。
立派なコンサルティングファームのコンサルタントなら信頼できるか?一部の優秀なコンサルタントはいますが、高額な割には、アシスタントコンサルタントばかり、現場に現れ、先生や大御所は契約時と報告時にしかこないケースが多いのも事実。ノウハウはあるけど、パターン化し過ぎて、無理やりどんな規模の事業所にもあてがおうとする場合もあります。営業の押しが強いのが特徴です。それは受注目標の締め付けが厳しいからです。
結論…コンサルタントはその会社規模で選ばない方が賢明。もし選ぶなら契約書やスケジュールに希望するコンサルタントの訪問回数も記載してもらう。
では、個人のコンサルタント(中小企業診断士や専門コンサルタント)はどうか?これは玉石混交で、ピンきりです。費用が安く手軽ですが、経験やノウハウは千差万別。大風呂敷を広げて契約しても、内実のない人も多い。最初良くても、徐々にネタ切れや、時間や提出物の約束を守らないなどの基本動作ができない人もいます。パターン化も実例もなく我流が多いのも、この人たちです。
結論…個人のコンサルタントを使うかどうかの判断基準は、熱意と約束遵守、人格的に信頼できるかだポイント。 ところで、コンサルタントの評価、何をもって「良いコンサルタント」と言うのでしょうか。
いろいろな価値基準があるので、これが絶対とは言えません。
しかし、私の27年の経験から言えることは、「1社でいかに長くコンサルティングフィーを貰い続けているか。そしてその企業が何社あるか」に尽きると思います。
「ノウハウがすごい」「専門業界の実績豊富」「即業績を上げる」などどれも素晴らしい事ですが、いかんせん、短期間のコンサルティング契約やスポット契約で終っているコンサルタントは意外に多いものです。その証拠に、コンサルタントの平均年収は500万円程度と言われますから、その生産性の低さが分かるでしょう。大手コンサルタント会社のコンサルタントで年収1000万円以上もいますが、もし会社の金看板を外し、個人で勝負したら、その収入は保証されない人が多いと思います。
私が「継続コンサルティングの長さ」を判断基準にするのは、もしコンサルタントの効果がなければ、厳しい中小企業の経営者が、毎月ムダな費用を払い続けることはないからです。それが、毎月何年もコンサルティングフィーや顧問料を払い続けているのは、効果があるからです。それも会計事務所の顧問料のような低額ではなく、毎月10万円以上が条件で。いかに立派な理論や「自分がこんな実績がある」と豪語しても、結果的に「継続コンサルティング先の数と契約期間の長さ」を聞けば、その人の実力は分かります。
私は、独立してからそれに注力しています。7年以上の毎月継続コンサルティングが多いのは、そこのエネルギーを使い、ネタ切れや飽きられないように工夫を凝らしているからです。その結果、毎月の固定収入の安定と言うメリットがあるのです。この20数年間で月間コンサルティングフィーが200万円を切ったことはありません。別にそれくらいの金額なら多くのコンサルティングが実践しています。しかし、この年数で継続しているのは全体の5%未満かなとは思います。
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