業績報告会議を議論検討にする方法

クライアントの経営会議や営業会議に参加してつくづく思うことがあります。定例会議では、業績報告、結果報告ばかりに時間を取られて、対策の議論をする時間が取れてない事です。確かに、数値結果を皆に知らしめる事は大事ですが、その数字から、どんな課題があり、どんな対策を実行しようとしているのか、それを議論し、決めるのが元来の会議です。

しかし、業績報告会議で時間を取られると、その時間が取れません。すると、多くの企業や事業所がどうするか。会議を増やすのです。会議を増やせば、また現場で仕事をする時間が削られます。やれ資料準備、会議に出る為に、実務時間がなくなる訳です。また、そんな事業所ほど、会議を何回もしても、リアルな決定事項が出てきません。

実は、こんな法則があるのをご存知ですか?

  1. 「一番言いにくい事が、一番効果的な対策」
  2. 「一番したくないこと・先延ばししたいことが、一番効果的な対策」
  3. 「人の名前と期限が出た途端、本当の会議が始まる」

①②は、会議をいくら開催しても、一番言いにくい事、一番避けたい事、一番影響している事に対策を切り込まない限り、効果は出ないと言う事です。それを客観的事実で出す事が会議です。よく管理職から「社長が変らなければ、何も変わりませんよ」と、さも正論のごとく言う人がいます。恐らく事実でしょう。良くも悪くも「中小企業は社長次第」だから。

じゃあ、幹部はそれを経営者に客観的な事実を基に諫言しているのか、と言うと、そこまではやらない訳です。何故なら、「社長からにらまれれば、自分の立場も仕事も危うい」からです。そこは、サラリーマン根性の哀しいサガです。しかし、幹部が本気なら、言わなければなりません。経営者もそういう本気を見ています。

②は「担当者名」「顧客名」「商品名」と「期限」がでた途端、自分に直接影響する管理職から、異議や提案が出ます。それまでは、総論賛成だった人が、各論反対になります。それでも、結構だから、会議では早い段階で固有名詞をだすべきかと思います。会議の仕方を変えるだけで、組織の風土は変わります。

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