嶋田利広ブログ

会計事務所の職員教育

2025.10.3 生成AIを監査時に使わない職員の本音に驚き!

 

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複数の会計事務所の監査担当者に生成AIを使った経営支援スキルアップを提供しています。

使用するツールは弊社の経営支援専用生成AI「経営ナビAI」です。

このツールを使って、少しでも経営支援をより楽に、より効果的に展開しようと頑張っているのですが、私や所長らの思うとは裏腹に、「生成AIがあってもなかなか使わない監査担当者の本音」が聞き出せました

この本音の部分を少しでも解消しない限り、「生成AIを使った経営支援が普及しない」のです。

ではどういう本音だったか?

,そもそも経営支援に疑問を抱く職員

「経営支援をしなくても、通常の業務はちゃんとしているし、クレームもありません。経営支援をすると負担がかかるし、それをしたからと評価もされないし、給与も上がりませんよね」

「経営計画などの経営支援をうまくいかなかったら、クレームが来ます。通常の業務以外でそれは避けたいです」

「今でも目いっぱい忙しいのに、能力が必要で、リスクのある経営支援は時間的に無理です」

これが本音でした。

想像していた通りです。

そこで、「でも、顧問先社長からは感謝されたくない?貴方が担当でよかったと言われたくない?」と質問を振ると、「それは欲しいです」と言います。

しかし、「こういう経営支援をしないと事務所の売上が上がらず、給与も上がらない時代がくるかも?」というと、

「給与が下がったら、ここでは働けないです。」と転職も視野に入れている雰囲気です。

これが若い監査担当者の平均的な回答かも知れません。

所長が危機感を持って、「経営支援こそ、事務所存亡のカギ」だと声高らかに言っても、「そんな経営支援なんてしなくても、別に生活できますから・・・」というスタンスです。

確かに生活はできるけど、この若い職員は今の延長線上に未来があると思っているのです。

こんなに生成AIが普及し、税理士事務所の在り方が変わるやばい時代になっているのに。

 

2,監査時面談を避ける職員

次に聞かれた本音は「社長との監査後面談を避けている職員」がいるという事。

どういう事か?

試算表や監査結果を直接社長に報告し、そこでの会話が「監査後面談」として大事な時間です。

しかし、

「経営者と何を話せばいいか分からない」

「質問されたら答えるけど」

「こちらから社長に聞きたい事は別にない」

「社長がきつい人だと、正直会いたくない。経理や奥さんとお話をするだけでいいのでは」

こういう心が垣間見えます。

そこで、聞きました。「顧問先の経営状態とか課題とか、社長の問題意識とか知りたくないのか?」と。

すると「問題があって、私で対応可能なら、社長から自分に聞いてくるはずから、自分からは聞かない」と。

どこまでも受け身です。

最初は個別の顧問先社長との苦手意識が原因だと思っていたのですが、どうも面談自体を拒否している実態が見えてきました。

 

3,面談時にPCを開かない職員

自分の作業が終わると持参したノートPCを閉じて、後は四方山話の世間話を少しする程度の職員も複数いました。

ノートPCを閉じると、社長との面談で必要に応じて、ChatGPTや経営ナビAIを使う機会がなくなります。

監査後面談は「無駄話ではなく、大事な経営課題を話しあう場」です。

ある職員は「社長と話をしながら、ノートPCを触ると失礼だと思い、PCを閉じています」と言いました。

それは会話しながら、大事な事は生成AIを使う事で、社長の課題のアイデアだしをすることに、「君は失礼だな」という社長はいません。

普通はこちらが開いたノートPCでの生成AI結果を見て「どれどれ、へー、そんなことまで答えてくれるのか」と興味を持つはずです。

 

4,AIがなくても、監査業務に困らないから使わない職員

一番多かった声が「別にChatGPTも経営ナビAIも使わなくても、業務に支障がありませんから」という声でした。

それはそうでしょう。別にAIを使わなくても、通常の監査には影響ありません。

ただ生成AIというテクノロジーが出た事で、会計事務所のスタンスがこれから変わるのに、「今まで通りで問題ないと思っている職員が多い」という事です。

この生成AIはこれまでの業務の為のツールではなく、これからの業務の為のツールです。

過去の延長線上でしか、モノごとを考えられないなら、こういう発想になるでしょうけど、それでは数年後に取り返しのつかない事態になっているでしょう。

 

 

5,プロンプトに時間がかかり、社長面談では使いたくない職員

簡単な調査依頼なら、普通に単発プロンプトをいれても、それなりの回答が返ってきます。

しかし、経営者との面談で経営者が複雑な情報を言った上での生成AIのプロンプトとなると、単純な質問ではうまくいきません。

そうなると多層的なプロンプトが求められます。

しかし、そのプロンプトの書き方や基本公式を知らない監査担当者は、「プロンプトが面倒」だと思ってしまい使わなくなるそうです。

プロンプトは慣れが必要で、何回もトライ&エラーをすることで、徐々に「プロンプト上手」になっていくのに、その努力をしないのは本当にもったいないです。

こういう監査担当者がいるから、経営支援専用の生成AIである「経営ナビAI」は、内蔵プロンプトでAIから質問が来てそれに答えていくと、目的の生成物ができるようにしているのです。

 

6,この苦手意識を前進させる経営ナビAI

これらの「経営支援に関する苦手意識」「生成AIを使う苦手意識」を解決し、簡単に使えるようにしたのが「経営ナビAI」です。

https://keieinaviai.info/

しかし、どんなに「AIから質問が来て、それに答えるだけで、目的経営支援のアウトプットができる」と言っても、決して魔法のツールではありません。

いくつかの注意点はあります。それは

⑴質問に答える内容の情報量が多いと精度も高くなる

⑵最終生成物は思う通りにならない事があるので、追加質問を何回も行う

⑶生成物はあくまでの基礎案なので、それをExcel等に落とし込み、それを経営者と確認しながら、最終判断が必要

それでも普通のChatGPTやGeminiなどのように一からプロンプトを考えてAIとやり取りする事を考えるととても楽になります。

前述に会計事務所でも研修の中で「経営ナビAI」の「月次試算表分析 経営助言AI」と「作業手順書AI」を使って、ロープレをすると、その簡便性に驚きと興味を持ったようです。

興味さえ持てば、苦手意識も解けていき、積極的に監査後面談で生成AIや経営ナビAIを使うようになります。

 

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