嶋田利広ブログ

会計事務所の職員教育

2025.9.2 会計事務所で生成AIで経営計画書作成のデモ研修実施

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先日、もう13年,MASのスキル指導をしている会計事務所の監査担当者15名に対して「経営計画書作成支援A」Iを使ったデモ研修をしました。

この研修は弊社が提供している「経営ナビAI」の中の「経営計画書作成支援AI」を使い、各監査担当者が自分の顧問先に情報を入力して短時間で「経営計画書の 素案」を作成するものです。

この「経営ナビAI」はシステム構築したベンダー(㈱XOP)がオープンAI社とAPI連携の際に「情報を学習しない」という規約が結ばれている事と、自社契約のAWSのサーバーでセキュアが担保されているので、固有情報を入れることが可能になっています。

 

 

研修の最初に「ここ2か月で生成AIを使ったか?」

と聞くと、「使った」という回答が半分でした。

そして「使った」という回答者に「経営ナビAIの機能を使って、顧問先の面前で使用したか」と聞くと、わずか3名でした。

まだまだ、内蔵プロンプト実装型の生成AIの使い方が分かってないのか、まだおっかなびっくりで様子見をしているのか。

いずれにしても、実際に「経営計画書支援AI」でどんな生成物が出るかを体感してもらわない事には、始まらない訳です。

さて、では実際にどういうデモ経験をしていったのか?

1,詳細決算書分析AIの生成結果を公開

最初に、まだテスト段階の「詳細決算書分析AI」の生成結果を見てもらいました。

これは事前にあるホテルの3期分の決算書をいただいているので、それを「詳細決算書分析AI」に読み込ませた結果を見てもらいました。

ここで「詳細」とつけているのには理由があります。

普通の有料版のAIに3期分のデータを入れて「この3期分の決算書を分析してください」と打つだけでも、それなりに答えを出してくれます。

しかし、それはかなり総論の経営分析結果です。

この普通の経営分析結果を経営者が見て納得する事は難しいでしょう。

そこでこの「詳細決算書分析AI」でのポイントは「お金が残らない理由と対策が分かる決算書分析AI」として設計した独自プロンプトを作りました。

生成物としては

⑴会社の通信簿(サマリー)作成

⑵お金のブロックパズルと要約

⑶原因の特定

⑷改善提案

⑸アクションプラン

⑹事業別 収益性比較レポートと要約

⑺コスト構造ベンチマークとコメント

⑻収益改善シミュレーションと説明

⑼100日アクションプラン

まあ、こういうものが出てきて、それを叩き台に経営者と話を進める事が狙いです。

 

2,経営ナビAIの「経営計画書作成支援AI」を立ち上げて情報入力 

次に「経営ナビAI」の「経営計画書作成支援AI」を全員が使い、各担当の顧問先の情報を入力して、「経営計画書」のたたき台を出してもらいました。

先ずは前期の実績数値を科目ごとにAIからの質問に沿って入力します。

次にAIから、各科目別に「良かったこと」「課題」を聞いてくるので、それに分かる範囲で入力します。

売上科目、原価科目、販管費科目、営業利益まで「良かった事」「課題」を一通り入力すると、AIが表形式で前期の反省シートを作成してくれます。

250904_今期反省AIシート.jpg

これに「もっと具体的に、この〇〇業界の固有事情を反映して、「良かった事」「課題」を200文字にしてください。」と打てばそれに合わせてくれます。

それをExcelに写して、実際の中身の修正を経営者と一緒に行います。

修正したExcel「前期反省」を途中で読み込ませて、「このExcelでの前期課題を反映して来期計画案を出してください」と入力します。

 

次に今度は今期の予定を科目別に聞いてきます。

聞く内容は科目別に異なりますが、1科目4~5つの具体的な質問です。

全部答えられなくても構いません。

その後AIは「来期の経営計画案」を表形式で出してきます。

250904_来期計画AIシート.jpg

これもExcelに写して、実際の中身の修正を経営者と一緒に行います。

修正したExcel「前期反省」を途中で読み込ませて、「このExcelでの今期収支計画を反映して来期アクションプランを出してください」と入力します。

 

そして、この経営計画案を基に、アクションプランが出されます。

250904_アクションプランAIシート.jpg

アクションプランもExcelに写して、経営者と再協議して修正します。

こうやって、「AIからくる経営計画作成支援専門の質問に答えていき、アウトプットされたものを再度経営者と修正作業を図る」

これが一つの使い方です。

 

3,生成されたものを調整する追加プロンプトを学習し入力

この各作業過程で、思うような内容にならない事が多々出てきます。

その時はどんどん追加プロンプトを具体的に出したり、参考となるデータファイルを読み込ませたりしながら、現実に近いものを生成させます。

相手はAIですから、遠慮なくバンバン、だめだしをして文句ひとつ言わず、修正案を出してくれます。

先ほどのように

⑴もっと具体的な言葉や事例で200文字にしてください。

⑵この〇〇業界固有の事情を反映して200文字にしてください。

⑶これでは分かりません。5W2Hで具体的に分かる表現で200文字にしてください

等をどんどん書いていけば、対応してくれます。

 

4,トークンをかなり使った研修になってしまった

15名の職員が一気に「経営計画書作成支援AI」を使い、プロンプト入力やAIからの回答にいろいろだめだしの作業をしていました。

恐らく、1人が10~15万トークンを使うレベルだったのです。

この会計事務所で「ビジネスコース」として月間500万トークン付与されていますが、300万トークンを使い、その後一気に500マントークンまで跳ね上がりました。

そこで追加で200万トークン追加しましたが、全員で一気に「経営計画書作成AI」を使うとかなりトークンを食う事が分かり、その後は少し抑制してもらいました。

次回の生成AI模擬訓練では、全員一斉ではなく班別で社長役と監査担当者役に分かれて、「ヒアリングしながら経営計画作成AIへ入力していく」ようにする予定です。

それでも、「経営計画書作成AI」からの質問にどう答えれば、どう整理されるかはわかったと思います。

IMG_6158.JPG

監査担当が全員で「経営ナビAI」の「経営計画作成支援AI」を使って、顧問先の仮想経営計画書を作成している光景。

 

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