withコロナ時代の「経営戦略」を顧客と一緒に構築するノウハウ

ある会計事務所の所長から、「今は緊急融資の借入支援や持続化補助金の手続きと5月申告に奔走しています。しかし、多くの経営者がアフターコロナの経営に不安や悩みがあり、それに対して何等かにアクションを起こさないと、本格的に選別されると思います」と。

誰にも分からない新型コロナウイルスの終息の行方と、消滅した消費が返ってくるのか見えない恐怖。

何とか緊急融資でしのいでいるけど、その後がないなら廃業破産した方がいいのでは・・・

こういう声を聴いた会計事務所やコンサルタント、士業や生保営業の方はどうリアクションするでしょうか?

誰にも分からないのだから、何とも言えない。ただ話を聞くだけ。

それも一つのアクションです。

しかし、それでは「前へ進む気持ち」が生まれません。

1、経営者が前に進む気持ちを作るには

新たに取り組める何らかの戦略が必要です。飲食業がテイクアウトで何とか前向きな打開策を考えているように。誰もテイクアウトだけで、収益改善するとは思っていません。しかしただ黙って座して待っている事の方が恐怖感が強いはずです。

それと同じように、withコロナの時代には、それに沿った「今までとは違いニーズに対応する戦略」が必要です。経営者は新たな戦略が会社を救うほどのインパクトがないにしても、「自分と自社の方向性や歯を食いしばって戦う指針」ができれば、それだけで何とかモチベーションは維持できます。

2、新たな戦略を議論する為、最初に「アンゾフマトリックス」

新たな戦略と言っても、どう議論すべきか分かりません。そこでまず「アンゾフ成長マトリックス」を使って、どんな事が可能か議論します。

アンゾフ成長マトリックスも単純に戦略を4つに分類しているので使いやすいメソッドです。アンゾフ成長マトリックスから、今後の可能性やチャンスとしての「機会」を捻出します。

アンゾフマトリックス

「市場浸透」「新製品開発」「市場開拓」の3つから「機会」を出します(多角化はここでは議論しない)この3つに枠の議論の中で、withコロナの時代にはどうなのか?を常に意識して議論してください。上記のアンゾフ成長マトリックスには、当社独自のヒントもいれているので、こういう質問をしていけば、先方が答えやすい訳です。

3、「アンゾフ成長マトリックス」後は「SWOT分析」に戦略の緻密化

アンゾフ成長マトリックスから「機会」がいくつか出たはずです。それを「SWOT分析」の「機会」の枠に箇条書きで具体的に書きます。次にその各「機会」に使えそうな、自社の経営資源や「強み」を整理します。

ここでも「強み」は超セグメントされた表現にしましょう。そして、「機会」×「強み」で「積極戦略」を捻出します。この「積極戦略」は、自社独自の「強み」や今後withコロナで発生した新たなニーズである「機会」を掛け合わせたものだから、「新戦略として可能性がある」ことを意味します。この「積極戦略」で生まれた新指針が「売上インパクトが小さい」ものであっても、「儲けが少ない」ものであっても構いません。その新たな小さな市場を経験して、そこからどう展開していくかは次のステップになります。

ここの議論で大事なことは「withコロナの時代」に、「自社が存在する理由や価値」を改めて経営者が自認する事で折れかけた心を立て直すことを優先しています。

危機の時にそういうお手伝いをしてくれたコンサルタント、会計事務所を経営者は一生忘れません。

私も35年間のコンサルタント人生の中で、急激な業績悪化をしたクライアントに対して具体的なリストラ策と段取り、根回し等を経営者や後継者と取り組んだことがあります。今でもそのクライアントに対して25年の経営顧問を続けていますし、事あるごとに「あの時、先生が助けてくれたから今がある」と懐古されます。

今こそ、コンサルタント、会計事務所は経営者に対して真の手助けをしましょう。

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