事業再構築計画書で、盛り込みすぎると落選?

SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。

事業再構築計画書で盛り込みすぎると落選.jpg

第5次の事業再構築補助金の締め切りに向けてラストスパートをしている方も多い事でしょう。

第4次の申請で不採択になったからのご相談がありました。

その事業計画書を見ていたら、ある事の気づきました。

それは、メインビジネスが曖昧で盛り込みすぎているという事でした。

不採択コメントも

●公募要領の事業化点をもっと詳しく検討した方が良い

●リソースを戦略的に組み合わせ、独自性をもっと打ち出した方が良い

等と、どうとでも取れる表現でした。

要は「そのビジネスの意味が分からない」

という事でしょう。

その理由が盛り込みすぎだと思うわけです。

1、メインビジネスは何?

この2か月の事業計画書のレビューをして、複数の事業所が「盛り込みすぎ」だと感じました。

事業計画書を読んでみても

「結局、何がメインビジネスなのかな?」

とよく分からないのです。

メインビジネス(新規事業)を一本にして、それに紐づけた「強み」「機会」そして「積極戦略」の商品対策、顧客対策、マーケティング対策という文脈なら分かるのです。

しかし、メインビジネスと複数のビジネスを絡めていろいろ書くから要旨が分からなくなります。

おそらく、申請者本人は頭の中で整理されよく分かっているのでしょう。

しかし第3者にはなかなかわかりにくい。

ましてや1案件20~30分で判断する審査官からすると、文脈の分からない事業計画書は頭に入ってきません。

 

2、何故、新規事業と同時に本業の顧客開拓を入れるのか?

これも何件かあった話です。

新規事業をする予定でいろいろ書いているのですが、その延長線上に「本業の顧客開拓」が入っているのです。

収支計画の「売上予定」でも、新規事業売上だけでなく本業の売上がどんどん上がっていきます。

事業計画書の後半には「本業の売上対策」みたいになっていました。

いわゆる「新規事業ではなく、新商品開発による売上増」なわけです。

これだと、事業再構築補助金の主旨に合わないので、採択されにくくなります。

新規事業の延長線上の本業売上対策は、事業再構築補助金の計画書にはあまり触れない方が良いように思います。

内容がブレてくるので。

 

3、マーケティング対策がメインビジネス(新規事業)か本業対策か分からない

マーケティング対策等は「新規事業」の商品づくり、顧客づくりに対して行う事であり、本業の強化やメインの新規事業以外に貢献するような書き方をしない方が良いでしょう。

SNS広告、PR対策なども新規事業に直接貢献する対策なら分かるが、他の要素(別事業への貢献)の貢献を狙ったモノにすると、主旨が見えなくなってしまいます。

 

4、先の先まで書きすぎて結果話がぼやける 

これも「新規事業が進むと本業に貢献するから」と、本業貢献のことまで書くと起こる現象です。

簡単に言うと「欲張りな書き方」は、審査官も分かりにくいという事でしょう。

採択事例で上がっているケーススタディを見ると、原則分かりやすい新規事業ばかりです。

本業と絡めて論点がぼけているものは少ないように思います。

 

申請者の頭の中で思いめぐらしてる事を、短時間で審査官に理解させるには、文脈をシンプルにする事です。

「盛り込みすぎは注意」して欲しいと思います。

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