経営者が放置している課題を再認識させるには?
企業規模の大小を問わず、経営者がやるべきことはたくさんあります。企業規模が大きくなれば、より戦略的な事、中長期的な事が増え、中小零細、個人事業では、より作業的な事が増えます。しかし、24時間の限られた時間の中で、目先の事の時間を取り。需要な事を後回しにしています。その後回しにされた事項ほど、後から問題になってくることばかりです。では、どすれば、再認識してもらい、行動を起こしてもらえるのでしょうか?
1、経営者がイラっと来る、単なる問題提起
経営者の課題は日々山積されています。やらねばならない事は分かっているが、目先の事を優先してしまい、ついつい時間の掛かる事を後回しにしています。普通の経営者なら、「必要な事は頭では分かっている」のです。頭で分かっている事を再認識させる、質問や提案は大事ですが、ありきたりの「問題提起」だけだと、「そんなの分かっている」とイラつくかもしれません。
あなたも、自分がしなければならない事を、後回しにしていて、それを他人から強く指摘されるイラっと、するでしょう。それと同じです。しかも、やり方を提案してくれるわけでもなく、ただの問題点指摘ほど、腹の立つことはありません。会計事務所職員が経営者から否定されるのは、この単なる問題提起だけして、深掘りをしない場合です。悪いとこだけつつかれて、いい気分になれるはずがありません。
2、課題の再認識がされないのは、「原因追及」の深掘りを質問をしないから
問題点や課題は分かってるが、それが優先順位が上がらないのは、「必要性の危機感」が足りないからです。「必要性の危機感」とは、それを放置していると、どんな災いがこれから出てくるのか、を具体的にイメージして貰わなければなりません。その時、「何故、その問題課題が顕在化したのか」その理由を、いくつかのWhyを聴きだす必要があります。
物事の再認識には、原因究明の質問が効果的です。しかも、ただ口頭で質問するだけでなく、Whyロジックツリーを使い、
- 顕在化している課題
- その内部的な第1次原因
- その第1次原因が生まれた第2次的原因
- 更に、その第2滴原因が生まれた第3次的原因
1次から3次に深掘りするほど、具体的で固有名称の中身になります。表面的な会話しかできないコンサルタントや会計事務所は、この深掘り質問が苦手みたいですが、これは苦手では済まないスキルです。
3、課題が分かっていても、即行動しないのは「準備ツール」がないから
すべての経営課題の改善には、相応の時間と手間が掛かります。問題がでたら。担当社員へ指示するだけで、現場が動くのなら、即行動できます。しかし。それでも「根回し」「動機づけ」などの、ひと手間は必要です。これと同じように、何かの対策を実行しようとすると、「準備」が必須になります。例えば
- 実行スケジュール
- 課題整理と対策の企画案(見える文書)
- 社長、社員が実行するまでの工程やチェックリスト 等々
こういう面倒なものがあるから、「必要と分かっていても、ついつい後回し」にしている訳です。我々がコンサルティングをする時も、単なる口頭提案だけでなく、こういう準備をこちら側がすれば、経営者は動きだしやすくなります。
やはり、経営者に重要な経営課題を再認識してもらうには、「課題の見える化」を経営者から聞きだしながら一緒に作成し、認識度を高めてもらう事が必要です。しかも、その場で「準備ツール」まで一緒に作れば、尚の事ベターです。
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