2026.1.23 経営支援現場で精度の高い生成物を出すプロンプト公式

まだまだ思いつきプロンプトで生成AIを使うコンサルタントや会計事務所は多いようです。
取り敢えず知りたい情報の回答を出す事に意識が先行し、生成AIに推論させるまでの情報入力ができてないのです。
また実際に私が支援している会計事務所でも「面倒なプロンプトをイチイチする時間もないし、深いプロンプトなど思いつかない」という本音も良く聴きます。
しかし、精度の高いプロンプトにすればするほど、生成AIはこちらは求める結果を出してくれます。
ある生成AIの専門家はこう言っていました。
「生成AIは頭はアインシュタインがたくさんいる状態だが、いかんせん心が小学生だから、プロンプトが丁寧に書かないと思ったような結果を出してくれない」と。
そこで、今回は面倒だけど、これに沿ってクライアントからヒアリングした情報、自身で考えた情報を入れれば相当な精度になる「プロンプトの公式」を出します。
この「プロンプトの公式」は以前紹介した汎用版とは違い、本格的な深堀プロンプトです。
1,以前紹介した「プロンプトの簡易公式」
昨年このブログ紹介した「プロンプトの公式」は簡易版でした。中身は下記にサイトからごらん頂けます。
https://re-keiei.com/blog/generative-ai/2191-2025-3-22.html
今回紹介する「ㇷプロンプトの公式要素」と同じ項目ですが、内容が極めてシンプルです。
2,プロンプトの公式要素
では、プロンプトの必須なそれぞれの公式の要素ごとに詳細なチェックポイントを記載します。
⑴#指示文
-実行タスクの定義(何をしてほしいのかを明確に記述、動詞で始める)
-期待するアウトプットの方向性(どんな状態になっていればよいか、成果のイメージ)
-完了条件・ゴール(どこまでやれば完了か、成功の判断基準)
⑵#生成AIの役割:
-あなたは_____分野で_____の経験がある____専門コンサルタントです。_____の課題解決に______姿勢で_____に責任感をもって、_____の品質で有効な手段やメソッドを持っています。
-専門領域・知見レベル(どの分野の知識を前提にするか,専門性の深さ・範囲)
-思考スタンス・判断軸(どのような思考様式で考えるか、重視する価値観・判断基準)
-行動範囲・責任レベル(どこまで踏み込んでよいか、提案・断定・推測の許容範囲)
-コミュニケーション姿勢(話し方・文体・距離感、ユーザーとの関係性)
-成果物への関与姿勢(アウトプットに対する責任感・品質意識、改善・再提案のスタンス)
⑶#参考情報(事実情報の整理)
-事実データ・与件情報(数値、定義、確定している事実、変更不可の前提データなど)
-背景・経緯(なぜこの依頼が発生したのか、過去の判断、これまでの流れなど)
-参考となる事例・ベンチマーク(類似ケース、成功例・失敗例、比較対象として使う情報など)
-用語定義・前提知識(解釈がブレやすい言葉の定義、共通認識として固定したい前提など)
-補足条件・判断材料(必須ではないが考慮してほしい情報、判断の精度を上げるヒントなど)
⑷#前提条件・制約条件
-この回答には以下の前提条件を入れて下さい。
-前提となる立場・役割(AIがどの立場・視点で振る舞うか、専門性、職種、経験年数、思考スタイルなど)
-想定される対象・状況(誰向けのアウトプットか、利用シーン、背景条件、前提知識の有無等)
-目的・ゴールの明確化(この出力で何を達成したいのか、成果物の使われ方、判断基準等)
-制約条件・禁止事項(守るべき制限・やってはいけないこと、分量、表現、形式、前提ルールなど)
-出力仕様・品質基準(アウトプットの形式・品質の期待値、構造、粒度、トーンなど)
⑸#成果物
-成果物の形式・構造(出力の型・構成、見出し、段落、箇条書き、表など)
-情報の粒度・詳細レベル(どこまで詳しく書くか、抽象度と具体度のバランス)
-内容範囲・網羅性(何を含め、何を含めないか、期待される網羅レベル)
-品質基準・評価観点(良し悪しを判断する基準、正確性・再利用性・一貫性)
-利用方法・次アクション(どのように使われるか、次に取るべき行動との接続)
⑹#出力形式
-全体構造・レイアウト(出力の基本構成、セクション分け、順序)
-表現単位・書式(段落、箇条書き、表、コードブロックの使い方、視認性のルール、表形式)
-文体・トーン(丁寧さ、硬さ、専門度、読み手との距離感)
-分量・長さ(全体および各セクションの分量、冗長性の許容範囲)
-強調・区別ルール(重要点の強調方法、情報の区別の仕方)
⑺#文体指示
-基本文体・話法(です・ます調/だ・である調、説明調/断定調/提案調)
-専門度・語彙レベル(使用する語彙の難易度、専門用語の扱い方)
-トーン・温度感(硬さ、距離感、感情の有無、読み手への姿勢)
-表現ルール・禁止表現(使ってよい/避ける表現、曖昧語・主観語の扱い)
-.読みやすさ・リズム(文の長さ、構造、読解負荷の調整)
⑻#補足指示
-思考プロセスに関する指示(どのような順序・観点で考えるか,思考の進め方に関する指定)
-不足情報への対応ルール(情報が足りない場合の振る舞い、推測・質問・前提置きの可否)
-優先順位・重視観点(何を最優先で考慮するか、トレードオフ時の判断軸)
-再提案・改善に関する姿勢(修正・改善・代替案への対応、一回で終わらせるか、改善前提か)
-リスク・注意点の扱い(注意事項や限界の示し方、解を防ぐための補足、法的倫理的)
-指示の復唱はしないでください。
-余計な説明をしないでください。
-正確な情報ではない場合、曖昧な場合はその部分は回答しないでください。
これらをテンプレ化して毎回使いようにするといいでしょう。
3,面倒でも細かい情報を入れる習慣をつける
確かに前述のプロンプトを全部記入するのはしんどいです。
しかし、せめて⑴~⑻の要素項目はしっかりと入れた方が精度が高くなることは間違いありません。
この細かいプロンプトを記載する習慣こそ、「生成AI活用上手」になるコツだと思います。

※10年経営顧問になれるコンサルティングノウハウと生成AIチェーンプロンプトの概要を学習できる「Zoomオンラインサロン」を毎月夜開催中。
詳しいこちらから







