2025.9.6 「人事系コンサルティングチェーンプロンプト研修会」が無事終了
9月5日(金) 終日開催された弊社主催の「人事系コンサルティングプロンプト研修会」が無事終了しました。
会場参加者は3名、zoom参加者14名。
受講料は1日だけで15万円という高額なものですが、予定を超える参加者数でした。
この「1日コンサルティングプロンプト研修会シリーズ」はこの2025年だけで4回開催しましたが、平均受講者数は17名で、弊社主催の高額研修としてはなかなかの結果です。
何故、この高額コンサルティングプロンプト研修会に参加者が集まるのか?
それは、「生成AIを使うコンサルティングをしないと時代に取り残される危機感がある」からです。
私が普通のコンサルタントより、少しだけコンサルティングプロンプト開発を先行して行い、実証・仮説・検証をしているので、そのノウハウ事例や体験例を見たいという方が参加されているわけです。
では、今回の「人事系コンサルティングチェーンプロンプト研修会」ではどういう内容で研修が進み、受講者の満足度がどう上がったのか?
1,プロローグで「生成AI時代のコンサルタントのマネタイズのパラダイムシフト」を解説
やはり生成AIがコンサルティングのカタチやマネタイズを大きく変えていくことをいわねばなりません。
今回学ぶノウハウも3年後にはもうノウハウと呼べるものではなくなり、プロンプト技術の巧拙はあまり関係なくなるかもしれません。
だからこそ、この3年間にプロンプト技術で圧倒的な差別化を図り、顧客の囲い込みや顧問契約を増やさすべく自己研鑽を図る必要があるのです。
一番強く伝えないのが「これまでの分析、診断、提案書などの前さばきの業務が生成AIでより低価格、または無料化が促進される事」です。
そして「後工程」である、メンター機能、生成AIからの回答の取捨選択の判断のコミュニケーションに重きが置かれるようになること。
私のような「コンサルティングプロンプトクリエイター」がどんどんプロンプト技術を公開していくから、誰でも「前さばき」のコンサルティングができるようになるのです。
大げさな事ではなく、確実に起こる未来だと思います。
2,第1講「生成AIで賞与用人事考課コンサルティングプロンプト」講義と模擬経験
プロローグ後に「「生成AIで賞与用人事考課コンサルティングプロンプト」の説明と模擬経験をしてもらいました。
人事考課のチェーンプロンプト3段階で、自分の事務所や知っているクライアントの経営理念や経営方針、業種特性等のアナログデータを入力すると、人事考課項目の具体的な内容と各点数別の採点基準の行動内容が具体的に生成されます。
それをどう採点し、どうフィードバックするかの細かいフレームや事例をデータで提供しています。
実際に人事考課項目と採点基準が生成されると、「ここまで具体的なものがでるのか」と驚かれた方も多かったようです。
この採点別行動基準(1~5点で各点数での必要行動内容が考課項目ごとに整理)はAIが出したものを実際のコンサルティング現場で修正して作成します。
実際の人事評価ではどう使うかというと
⑴賞与評価期間の出来事や採点結果を入力
⑵生成AIに「この人の今回の賞与ランクはA,B+,B,B-,Cのうちどれが該当するか」を聞く
⑶あらかじめ生成AIに判断基準を読み込ませているので、生成AIからランクの結果が出る
⑷生成AIから出たランク結果から賞与の個人評価率を書ければ賞与が決まる
という流れです。当然AI結果だけで判断はできないので、カスタマイズの余地は残します。
これで人事評価の属人性の解消が進むというものになります。
今回の研修ではチェーンププロンプトまでを経験してもらいました。
※いずれ経営ナビAIでも人事考課AIを実装し、AIからの質問に答えるだけで、評価ランクの結果が出るように実装する予定です。
3,第2講で「生成AIで基本給用職種別等級別職能要件書コンサルティングプロンプト」講義と模擬経験
基本給を決める要素は元来は経験年数とスキルです。
中小企業では便宜上、基本給評価も賞与評価もごっちゃにしているところも多いですけど。
これも講義後に受講者の関係先を念頭に職種別等級別職能要件書チェーンプロンプトにそって、アナログ入力してもらいました。
この職能要件書が必要なのは「経験年数が違い、給与も違うのに、同じ仕事をして、同じ成果しか出してない事はよくない」という前提に立って、等級が高い人ほどより高度な各スキルや作業のアウトプットを具体的に明文化している事です。
これもこのチェーンプロンプトを使えば、かなりのスピードで素案が作成されます。
これを経験した受講者は「これはキャリアパスにもなるし、スキルマップにもなるし、自分の未来の目指すべきスキルがはっきりしますね」と眼を輝かせていました。
今回の職種別等級別職能要件書チェーンプロンプトも「経営ナビAI」」に実装し、AIからの質問に回答するだけで、等級判定とスキル向上計画も提案させ予定です。
4,第3講で「生成AIで内規、OJT6か月プログラムコンサルティングプロンプト」講義と模擬経験
午後からは人材育成に関するチェーンプロンプトをいくつか経験してもらいました。
⑴会社の裏ルール、常識、不文律、慣習を明文化して新人に早期に理解させるチェーンプロンプト
⑵経営理念から実務、内規までを6か月間で週ごとにどうOJTするかを表形式で出す「新人教育6か月スケジュール」チェーンプロンプト
これらの目的はせっかく入社人材を早期退職させないために中小企業でも計画的なOJTができるプログラムを生成AIに作ってもらう事です。
これも実際の関係先のアナログdataを入れてもらい、作成経験してもらいました。
5,第4講で「「生成AIで求職者が増える求人票コンサルティングプロンプト」講義と模擬経験
少し時間をとったのがこの「求人票作成チェーンプロンプト」です。
このチェーンプロンプトに沿って企業情報を入力していくと、その企業の「強み」を活かした企業の訴求ポイントやキャッチコピー、感情訴求の募集要項が表形式で生成されます。
これは実際私自身が顧問先で使い、求職者が増えたプロンプトを公開しました。
人手不足が深刻な中小企業に「求人票プロンプトコンサルティング」を提案すると、必ず受け入れられます。
しかも生成AIを使うから低価格でも言い訳です。
各受講者も自分の事務所の場合、関係先のケースなどで知っている範囲の情報を入力して生成しました。
すると「これなら、自分のUSP以外での他の付加価値として簡単に提案できますね」と驚いた方もいました。
6,第5講で「生成AI活用研修企画模擬作成」と「経営ナビA」のデモ経験
最後に「自身のUSPと生成AIを絡めた研修商品の開発」のプロンプトを提示して、そこに受講者自身の研修商品案を生成AIに出してもらうワークをしました。
AIはその受講者の強みやUSPを考慮して、いくつかの研修商品の案を出してくれます。
次にそこから1つ絞ると、次に研修プログラムやテキストの素案も出してくれます。
そこで、弊社の「経営ナビAI」で何ができるかも説明しました。
いくつかの目的別AIを見せて、「経営ナビAIから質問が来て、それに回答を入力するだけで、目的の生成物ができる」事例を見せました。
今回の研修では「チェーンプロンプト」という段階的にAIに学習させながら、目的の生成物を出す事を学びました。
しかしこの「経営ナビAI」は内蔵プロンプトがChatリレー形式で「一問一答形式」で設計されており、経営者とヒアリングしながら、その場で生成していきます。
「経営ナビAI」の詳しい説明は下記から
詳しくは、経営ナビAI無料オンライン説明会を随時開催しているので、そこで確認してください。
https://keieinaviai.info/free-ai-seminar.html
ここで「チェーンプロンプト」と「Chatリレー形式」の使い分けの話をしました。
「チェーンプロンプト」は、経営会議や研修などで経営者、役員幹部と協議しながら「プロのコンサルタント風」にAIを使うイメージ。
「Chatリレー形式」は中小零細企業の経営者と面談しながら、初心者コンサルタントでもAIを使うイメージ。
こんな感じで私も使い分けてます。
今後ますます生成AIを使いコンサルティングの需要が増え、コンサルティング業界のマネタイズも変わってきます。
今こそ、コンサルタントも税理士も士業も「生成AIを活用した経営支援業務』を行う事が急務ですね。