コンサルタント失敗物語➉(何でも屋からブローカーになると終わり)

いよいよ、「経営コンサルタント失敗物語」の最終回です。今回は、「何でも屋コンサルタントの結末」というタイトルです。簡単に言えば、USP(独自のウリ)、差別化、オリジナリティを深掘りしてない状態です。コンサルタントは履いて捨てるほど、日本中にいます。その中で、「あなたでなければならない理由」を明確にするのがUSPです。

1、USPを決めないと、「何でも屋コンサルタント」が待っている

コンサルタントにとってUSPを決める事はそう簡単な事ではないかも知れません。それがどんなにニッチ市場であれ、エッジがきいた差別化は、目立つし、顧客開拓もしやすく、講演依頼も受けやすいものです。「何でも屋コンサルタント」とは、文字通り、専門分野以外でも何でもやるというスタンスです。ただ、これを否定しているのではありません。

コンサルタントが生計を立てるには、そういう場合も必要ですし、都市と違い、地方では「そうせざる得ない環境」も理解できます。ただ、「何でも屋コンサルタント」の延長線上には、「自分らしい未来」が見えにくいだけです。

それが、地方で「自分は年間700万円の顧問収入があればそれで十分」という方なら、それはそれでよいと思います。要はコンサルタントとしてのスタンスをどこに置くかだけです。

2、「何でも屋コンサルタント」が陥りやすい「本業以外で収入」

プロのコンサルタントと言うのは、自分のコンサルティングや関連分野のサービスで勝負を掛けます。ところが、「何でも屋コンサルタント」はUSPが明確でないとばかりでなく、理念も明確でないケースが散見されます(こんなエセコンサルタントをたくさんみてきました)

理念・行動指針がないという事は、コンサルタント本業以外にも手を出します。例えば「手数料ビジネス」「ブローカービジネス」です。これも否定しているのではありません。

ただ、そういうコンサルタントが長続きしていない現実をたくさん見てきたから、「本業以外収入に現を抜かすコンサルタント」は危ないと思うのです。飯を食う為には、背に腹は代えられないのも分かります。ただそれが長年継続すると、元来の姿の戻れないのではないでしょうか?本業以外収入確保の奔走している間に、本業のノウハウや事例の積み上げが不足し、いつまで経ってもUSPが定まらないという結果になるというのは自明の理です。

3、20年以上ちゃんと本業コンサルタントをしている人は、ほとんど愚直

私の主観ですが、20年以上経営コンサルタントとして本業で第一線で活躍している方は、真面目に愚直に自分の専門分野を極め、クライアントの評価される活動を続けています。本当のプロというのは、「コンサルティング売上をいくら稼いだ」だけでなく、そういう長年、一つの事を続けている方だと痛感します。

何故なら、10年、20年の間にはいろいろな出来事があり、方向性の迷い、自身欠如仕事以外の影響など、あったはずです。それでも「本業コンサルタント」を続けているのですから、それは「天職」と言って良いでしょう。

 今は、いろいろなコンサルタントのカタチがあります。専門分野も細分化されているし、認知度を上げる手段も以前よりも、バリエーション豊富になりました。これから経営コンサルタントを目指す方は、既にあるいろいろなコンサルタントを参考に同じ分野でも「ターゲットと角度を変える事で新しいUSP」を作り上げてもらいたいですね。 

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