嶋田利広ブログ

コンサルタント事務所経営

コンサルスキル習得でこんな間違いをしていませんか?

「SWOT分析スキル検定」を受講している方には、これから

  • コンサルタント起業を目指す方
  • 会計事務所でコンサルティングスキルを習得したい方
  • コンサルタントとしていろいろなノウハウを習得したい方

の参加が多いですね、

そこで、「コンサルタントとしてのスキルアップは、どんな順番で、先に何を重点的にしていますか?」と、数人に方に聞きました。すると、異口同音、「とにかくコンサルティングノウハウをたくさん学びたい。だからその切り口としてSWOT分析を学んでます」私がこんなことを言うのは変ですが、「SWOT分析」は所詮、数あるメソッドの一部です。

中小企業の経営戦略のコンサルティングをしたい方なら、優先順位は高いでしょうが。コンサルティングノウハウばかり先に学んでも、ノウハウコレクターに終わる可能性が高いと思うわけです。

1、コンサルティングファームの教育の今と昔

大手のコンサルティングファームでは、素人の経営コンサルタントを採用しても 社内の教育カリキュラムが合って、知識やスキル、マインドセットを学ぶ機会も あります。最近では、Web動画のよるオンラインカリキュラムで基礎教育をしている所も 増えています。

私が新人時代(30年前)は、マニュアルも充実しておらず、「先輩から盗め」「現場体験から肌で覚えろ」 と言われていました。また、先輩上司も 「これは俺が自ら入手してノウハウだから、お前にはやらない。やるならカネを払え」 と言われたこともあります。まあ、当時はそれが当たり前であり、だからコンサルタントの門をたたいて入社しても 10人採用して10年間え残っているのが1~2名という歩留まりだった訳です。しかし、今はオンライン動画があり、マニュアルデータもあり、Web上でいろいろな コンサルティングノウハウが手に入ります。

2、新人コンサルタントの育成には順番がある

では、「新人をプロのコンサルタントを育成」しようとすれば、現代でもどんな育成方法 が良いのでしょうか?いろいろなコンサルタントを知っていますが、結構偏ったコンサルタントも多く、「クライアントから好かれない」コンサルタントも世の中には多いようです(しかも、本人 は気づいていないので、余計にたちが悪い)

私が勧める新人コンサルタントの育成項目の順番は、下記のようになります。

1位:コーチングスキルを教える

(経営者面談能力が最優先されるので、『聴く技術』『質問する技術』を徹底してトークロープレとマニュアルを覚えてもらう。日頃の社内会話でもコーチングできるよう刷り込む)

2位:ファシリテーション技術を教える

(コンサルタントは会議や打ち合わせばっかりです。クライアント先でのミーティングなどでファシリテーター司会を経験させ、意見を引き出させ合意形成の技術を習得。その為に社内ミーティングでは必ず司会をさせる)

3位:人の話を聴きながらPCに入力する文字表現力を学ぶ

(質問しながら文字表現を考えながら、スピーディにPC入力する技術を学習と経験をさせる。入力状況や文字表現はモニターやプロジェクター投影する。場合によってはビデオ撮影して本人に振り替えさせる)

4位:中小企業の経営者が抱える課題と具体策を教える

(これは一覧表を作成し、『こんな問題の場合は何を聞き、何を提案するか、複数案準備』したマニュアルにする。これを覚えさせる。暗記テストもする)

5位:セミナー後のフォロー時の「アポトーク」と「提案トーク」を教えロープレ

(セミナーのフォローは新人の仕事というわけではないが、既存顧客で先輩コンサルががっちりケアしている企業の経営者、受講者との接点づくりの経験をさせる)

6位:小さな特定テーマの勉強会講師を1年目でさせ、そのフォローもさせる

(コンサルは人前で話せないと価値が少ない。ミニセミナーを自分で企画させ、クライアントの従業員対象とか、商店主対象等のを実施し、自らフォローをさせる。これが小さな自信づくりとなり、責任感も醸成される)

7位:ブログ、レポート、Webコピーなどの文筆力、コピー力を勉強させ経験させる

(これからは文字表現力が大事。顧客心理に沿ったセミナー案内、ブログ、メルマガなどををヘッドライン、リード、ボディーコピーなどの理論に沿ってたくさん経験させる。これができるだけで、古い先輩コンサルはすぐにでも追い越せる)

8位:プレゼン、ミニ講義の動画撮影とロープレ

(セミナー力を高める為、特定テーマで30分程度のレジメを用意させ、模擬講義をさせる。それを動画で取り振り返りをする)

 こういう順番で、1年~3年間でカリキュラムを組み、経験させ、小さな自信を持たせることが大事だと思います。経営コンサルティングテクニックや「コンサルぽい知識」は後でも良いし、そんなのは自分で本やネットから学べば良い と思います。最初の1年間に知識ばかり教えても、頭でっかちの「基礎力のない使えないコンサルタント」を育成しては、 元も子もないですから。

大事なことは「コミュニケーション能力」と「文字表現力」「講義能力」だと痛感しています。

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