コンサルタントらしい提案「第3の選択」
経営判断では、2択が多い
経営判断の場面で、
- やるべきか、止めるべきか
- Aの方法やBの方法か
- こちらの問題か、あちらの問題か
- プラスかマイナスか
経営会議でいろいろな議論をすると、2択で議論される場合が多いですね。
当然、2択という事は、「あちらを立てれば、こちらが立たず」です。そして、それぞれに正当な理由もあるし、どちらの判断をしても、絶対正解はない訳です。だから、経営者も役員も悩み、結論がなかなか出ない状況になります。
コンサルタントに求められる判断の提供
①「2択への論理的根拠の提示」
コンサルタントに意思決定権はありません。経営者や役員幹部が判断しやすい情報提供を行い、時には「私はこう思う」と自己の見解を言います。但し、コンサルタントらしい見解とは、「その判断の根拠が理論的で合理的」であるべきですね。感覚的な意見や単なる経験則で軽々にいうべきではありません。特にコンサルタントが片方の意見の肩入れし、それを根拠もなく指示すれば、もう片方から反発されます。
だから、論点整理で仲裁者機能を果たす事が求められるわけです。実際に意見が拮抗し、経営者も判断できずにいる場合はメリットデメリットを整理し「見える化」をすることもコンサルタントの仕事と言えます。ここでは「経営者が判断しやすいような情報や根拠を提示する事」が大事な業務となります。
②「第3の選択」
AかBか、やるべきか、止めるべきか
いずれもリスクがある場合の判断ですから、慎重になるし、データ分析等の判断に時間が掛かります。そこで、コンサルタントらしい提案が「第3の選択」です。
- AでもBでもない、Cのアイデア
- やめないけど、自らはやらない
- 止めるけど、顧客に影響ないやり方 等々
第3の選択とは、「中途半端な真ん中を取る判断」ではありません。真ん中を取る判断は、だいたい効果も出らず、問題の先送りみたいなものです。そうではなく、第3の選択です。
第3の選択を提案する為には、コンサルタントは何を意識するか
2択の議論をしていると、往々にして自社の利益優先で判断が袋小路に入っています。だから、大事な事は「もともとの目的は何か?」を念頭にアイデアを出す事です。議論が目先のメリット・デメリットだけで行うと、恐らく結果は出ません。元々の目的を意識するという事は、ビジョンをどう考えるかに左右されます。コンサルタントは、とかく近視眼になりがちな議論を常に中期ビジョンを意識した議論に組み立てなおす事で「第3の選択」のアイデアが生まれるわけです。
仮にコンサルタントがアイデアがなくても、そういう議論のコーディネートをすれば、経営者・役員幹部から「第3の選択」の意見がでる事もしばしばです。
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