嶋田利広ブログ

コンサルタント事務所経営

職員・部下が動かないのは、動機づけと説明不足が原因

貴方が一般従業員時代にも、明確な『動機づけ』や『説明が上手い』上司だったら、動きやすかったという経験はありませんか。でも、こんな困った上司もいた筈です。

『指示内容が抽象的で分からない』

『何故、その業務が必要な説明もないまま、ただ「やれ」と言うだけ』

『出来ないとすぐ、精神論や根性論を良い、何も打開策を示さない』

『どこまで、どのようにして欲しいのか、目的が分からない指示』

『こちらの業務量や状況を無視して、指示だけする』

『相談すると、「それくらい自分で考えろ」とそっけない』

こういう上司だと、仕事が楽しくなく、「やらされ感」ばかりで、自分自身が仕事をする意味合いが見つかりません。実は、いつのまにか、管理者は日常の忙しさの中で、ついついこれらの過ちをしている可能性があります。部下が動きやすい指示は、多くの場合、

「何故、その業務や指示が必要なのか」

「その指示や業務をすることで、誰に、どこに、どんな役立ちや利益をもたらすのか」

「逆に、その指示をしなかったら、どんなトラブルや利益損失、ご迷惑が、誰にどれ位かかるのか」

「その指示や業務をするのに、自分が選ばれた理由は何か」

「上司の指示は、どこまでの期待成果を求めているのか」

「その指示や業務が上手くいかない時、上司はどういうサポートをしてくれるのか」

などが明確に言われたケースです。この説明を怠った上司の指示命令には、部下が積極性を出さず、「上司の言う通り、動かない」部下になるのです。

私の経験でもこんなことがありました。まだコンサルタントとして駆け出しで、コンサルタントファームにいた時代です。

その上司は、仕事の仕方や進め方が、出来てないと烈火のごとく私を叱責し、考え方やコンサルタントとしての資質があることをとうとうと、説教するのです。私は、ただただそのご高説を聞くだけです。そして最後に、上司が「分かったのか」と言えば、私は「分かりました。申し訳ありませんでした」と答え、長々とした説教が終わります。叱り方や説教の仕方をどうのこうのと言うつもりはありません。

ただ、私はいつもこの上司に不満を持っていました。詳細な指示内容を確認すると、「コンサルタントなら一を聞いて十を考えろ」と言うのです。確かに特殊なプロの業界ですし、OJTとしてあり、かも知れませんが、分からない事を聞くと、教えない、それでいて、上司の思う通りしないと烈火のごとく怒る、これでは私もモチベーションが上がりませんでした(ただ、この上司のお陰で、上司の指示や言葉の先読み、裏を読みとく能力が付いたのも事実です)私が経験した25年前ならいざ知らず、平成の現代で、若手がドンドン離職するような労務環境下で、そのようなマネジメントを取れば、まともな人材も辞めていくでしょう。

今、管理者に必要なのはどんな指示でも、業務依頼でもこの6点を含み置いた指示を徹底することです。

  1. 「何故、その業務や指示が必要なのか」
  2. 「その指示や業務をすることで、誰に、どこに、どんな役立ちや利益をもたらすのか」
  3. 「逆に、その指示をしなかったら、どんなトラブルや利益損失、ご迷惑が、誰にどれ位かかるのか」
  4. 「その指示や業務をするのに、自分が選ばれた理由は何か」
  5. 「上司の指示は、どこまでの期待成果を求めているのか」
  6. 「その指示や業務が上手くいかない時、上司はどういうサポートをしてくれるのか」

これらの確認事項は、管理者が経営幹部や経営者から指示される場合も同じだといえます。【自分がされて良いことを部下にし、自分がされて嫌なことは部下にしない】 これが鉄則のようです。

日頃もマネジメントを見直してみては?

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