コンサルタントの出版戦略

経営コンサルタントにとって「出版」は重要な戦略です。クライアントや見込み客に信頼感を与え、知名度や、その道の専門家として、認知させるには、今でも大きな影響を持ちます。出版を行うには、どんな事を考えるべきでしょうか?

今では多くのWebサイトで、「出版の仕方」や「出版のプロデュース」が掲載されているので、本気で考えている方には情報はすぐに手に入ります。ここでは、私がこれまで9冊のビジネス書を出版してきて、そこから学んだことを紹介します。

戦略なき出版はムダ

実は、これまでの9冊の出版の中で、「戦略を考えずに出した本が4冊」あります。「とにかく書ければよい」「本を出す事に意味がある」と思い込んで、出版社に売り込みして、初期費用を負担して出した本です。無論、全部ISBN(出版コード)がつき、書店に並んだ本です。名前の知られていない著者や、PR出来るリストをもっていない著者が、ビジネス書でいきなり何万部なんてことはありません。せいぜい、良くて2刷(まあ3000部程度)でしょうか。戦略がないから、その本の活かし方を考えてない訳です。

ここでいう戦略とは、

「誰に訴えるのか」

「どうプレゼントに使うのか」

「どう専門家としてPRするのか」

「その結果、どんな見込み客をつくるのか」等々

本自体を戦略的に活用するという意識がないから、本のタイトルも経営論や総論っぽい内容になります。誰かにターゲットを絞っている専門書ではない訳です。正直言いますと、「知名度のないコンサルタント」が経営論をぶち巻いても、誰も買わないし、出したからと言ってそんなに反響もありませんね。

私の4冊の本もその典型でした。とにかく出そうと言う気持ちだけで出したので、それに関連した商品や提案も用意しませんでした。

まあ、確かにGoogleやYahoo!では、著者として紹介されているメリットはありますけどね。

出版するという事はNEXTを考えてビジネスを組み立てること

本を出して書店に一度くらい並んだからと言って、これと言ったアドバンテージはありません。そこで、先ずこの順番で「出版戦略」を考えていくべきですねこれから紹介する事は、私がこれまで失敗した出版戦略の反省の上に立ったノウハウです。5冊目以降はNEXT戦略を考えたので、それなりに成功もし、印税もいただけました。

では、そのポイントとは、

  1.  誰に対して、どの部分の差別化をターゲットにした本にするかコンセプトを決める
  2.  本のコンテンツ(目次や内容)を決める・・・ターゲットから引き合いがきそうなテーマのアップ
  3.  コンテンツを記述する。再校する。コンセプトからずれていないかチェックする
  4.  出版社を決める・・・最初は自己負担が当たり前(初版は買い取り分と書店販売分)
  5.  本が出た後のプログラムを決める・・・本購入者から引き合いをしやすくする仕掛け、本購入者に次に何を売るか、本をどう販促や紹介促進に使うか、どこに配布するか、メルマガ、ブログ、facebookではどんな告知をするか等々
  6. 本購入者にアフターで売れる商品やサービスを開発する
  7. 本購入者から、アンケート記入やWebサイトへ誘導する為の「無料プレゼント」を決める・・・見込み客リストを取る為(全国のリストでも、メルマガ配信やデジタルコンテンツ商品の販売には大変有効)
  8. 出版開始に向けて、告知を数回を行う(メルマガ、facebook、PPC広告等)
  9. なるべく、書店(ネット書店含む)経由で購入してもらうように案内する

現在なら「動画」で本の内容やPRをしますね。

書店経由だと、買い取り分が売りさばけないと思っているでしょうが、そんな事はどうでもいいのです。書店、特にネット書店で口コミや販売順位を上げることが意味があります。

コンサルタントでブランド力を高めたいなら出版は必要戦略ですね。

こちらのページもいかがですか?

無料電子書籍ダウンロード

「これを無料で渡すんですか?」と同業のコンサルタントがビックリしたマニュアルをご提供!各種コンサルティングマニュアルを揃えております。

コンサルティング現場実例ノウハウ

「こんな実例ノウハウを、こんな価格で売るって正気ですか?」と仲間のコンサルタントがあきれた「コンサルティング現場で活用した実例ノウハウ」があります。クライアントとの面談や会議で、また研修時に「見せるツール」しかも記入実例付きのリアルテンプレートを豊富に掲載。