嶋田利広ブログ

コラム

これから始まる大リストラ時代とコスト削減時代を生き抜くヒント


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ついに株価も一時2万円割れ、円も急伸し101円台(3月9日朝現在)世界同時不況が現実を帯びてきました。全くが先が見えない状況に毎日が戦々恐々の状態です。焦っても仕方ないですが、「悪くなる」ことしかイメージできない現状です。4月以降、コロナウィルスが落ち着きだしたら、企業は防衛手段の行動に出てくるでしょう。その代表格が「大量のリストラ」と「コスト削減」です。

1、「コスト圧力」から価格下落は始まる

政府のインフレ目標とは裏腹にどんどん、デフレが進む可能性があります。企業はコストを見直し、取引価格の締め付けで「低価格」を強制してきます。いろんな分野で「デフレ型低価格商品」などが生まれるでしょう。既に原油の暴落も始まっており、「世界同時デフレ時代」になりそうです。コスト圧力はそのまま、財布の引き締めに走るので、今後の戦略としては「低価格商品でも利益が出る体質」をどう作るかがカギになります。すると、前回のブログでも言ったように「事業の選択と集中」で事業構造を大きく変える必要があります。そして、生き残り戦略としては、以前にも増して

  1. 圧倒的に差別化した付加価値
  2. 用途や機能を絞ったデフレ対応低価格商品の開発
  3. 商品、エリア、顧客を絞りこみ、物流経費、人件費コストを抑える
  4. 人手を介しない営業方法(インサイドセールス)の導入

などをどう具体化するかがカギになります。当然、その中身を見出すのめメソッドは「SWOT分析」に他なりません。

2、「大量リストラ」がどのように起こるか?

特に50歳以上には厳しい「冬の時代」突入です。大企業も中小企業も採用抑制だけでなく、リストラを本格化させます。リストラの行動として、

  1. 2020年夏冬の賞与の激減
  2. 昇給ストップ
  3. 新規採用抑制
  4. 非正規社員の解約
  5. 希望退職募集  等々

人件費がやり玉にあがることは間違いありません。またRPAやクラウド、AIなど、「機械でできるものは機械で」が当たり前になり、いかに人件費を下げるかに躍起なるでしょう。

今の「働き方改革」と逆行しますが、残った社員には、

  1. 多能工化促進(一人複数役)
  2. 専門性、実務能力向上追求(具体的な生産性を要求)
  3. 業務効率化にRPA,クラウド、AI活用の徹底
  4. 徹底したコスト削減活動の導入  等々

このように、「雇用に手を付ける前に、対応できない中高年社員」は当然、ターゲットになります。これを50代の社員は覚悟しなければならないかも知れません。まだ雇用があるだけ、ましといえる時代です。

3、リストラされた人がへ向かう先?

リストラ予備軍は、大至急新たな道を模索しなければなりません。それは、「企業に頼らない生き方」です。「いまさら、無理だ」と諦めず、自分がこれまでしてきた経験、ノウハウ、スキルの棚卸を行います。そして、「独立起業のフリーランス」を目指します。但し、フリーランスとして、食べていけるノウハウもスキルもない場合は、「転職」で職業機会を見つけることになります。その時も、「使える経験、実務、ノウハウ」が大事ですが、それ以上に人手不足が深刻な営業職、運送業、建設業、小売飲食接客業、農業などの「現業職」で生活をしのぐことも選択しなければなりません。私の著書「パーソナルSWOT分析」で、自分のスキルやノウハウの棚卸の仕方から、ライフビジョンの見出し方を具体的に紹介しています。

拙著「パーソナルSWOT分析」(アマゾン)

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