スポットコンサルティング ドタキャンの恐怖

飲食店やホテルでの無断キャンセルが話題になっています。コンサルタント業界には無断キャンセルという事はほとんどありませんが、ドタキャンは結構あるものです。企画書も出し、相手も納得し、後は契約書に署名して貰い、入金を待つだけの状態であっても、実際に契約書を締結するまで分かりません。

特に、中小零細企業は、社内でちょっとした異変があると、いとも簡単に、「契約延期」「いったん保留」を言ってくる場合があります。当然、その契約予定をもとに、いろいろスケジュール調整をしている筈なので、それがドタキャンになれば、「眼に見えない損失」が結構出ます。しかし、コンサルタントに仕入れや原価がないと思っている「ドタキャン経営者」は、時間原価で動いているコンサルタントをいとも簡単にドタキャンすることがある訳です。

 1、零細企業に多いドタキャン

中小零細企業は、組織が安定してない為、ちょっと変動があると契約寸前までいったコンサルティング契約が止まるケースがあります。例えば、

  • 社内でトラブルやクレームが発生
  • 従業員が突然辞めた
  • 労基や税務署から調査が入った
  • 役員の誰かが病気になった  等々

1人の影響で、業務に支障がきたす零細企業は、ちょっとしたことが、コンサルティング契約延期の要素になります。

2、コンサルタント事務所として、収益に計算している場合、精神的、経済的にダメージ

経営顧問中心のコンサルタント収支なら、その1社あたりの比重が小さければ、事務所経営においてさほど影響はないでしょう。しかし、スポットコンサルティングや研修主体のコンサルタントにとって、予定していた売上が突然延期や中止になることは、一気に資金繰りの悪化につながります。コンサルティングファームでも、予定の売上がキャンセルされれば、当事者や責任者は業績責任を詰められます。

だから、このスポットコンサルティングの比重が大きいことは、リスク分散ができてない事を意味します。リスク分散ができていれば、経済的、精神的ダメージが軽減される訳ですから。

3、契約書ではなく、入金するまで安心できないのが、零細企業のスポットコンサルティング

私の経験でも、昔契約書まで交わしていて、突然延期を言われ、結果的に中止になったプロジェクトコンサルティングがあります。「契約書があるのに、そんなことってあるんですか?」と思われるかもしれませんが、大手中堅企業や契約概念がしっかりしている法人と違って、中小零細企業は、「経営者自身が神様」見たいに思っている人もいるので、平気で契約破棄を言ってくる人もいます。

また、コンサルタント側も、次の機会もあるので、契約書を盾にわざわざ事を荒立てる事も得策ではなく結果的に受け入れることもしばしば。最近は契約書まで行って、一方的な契約破棄は少ないと思いますが、契約書が明確でない場合や中小零細企業には、ありえる話です。

 ドタキャンを100%防ぐことは難しいですが、事前の準備とドタキャンされても、ダメージの少ない事務所経営が大事だと思います。

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