番外編 息子に教えた就活戦略
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そういえば、これまで採用面接では新卒、転職含めて数百名、新卒社員向け導入時研修では約2000名位触れ合ってきました。クライアントが中小中堅企業中心だから、大企業のようなものではないにしろ、面接官としてダメな求職者の態度や行動はだいたいわかります。その経験を踏まえて、息子に渡したA4の「就活戦略アドバイス」を特別に掲載します。転職面接にも有効だと思います。
1、 就活戦略にあたって
- 皆が読んでいる「就活マニュアル」は、人事担当官も読んでいる。マニュアル通りにすると、悪印象
- 面接担当官の立場と視点で、戦略を練る(先輩の就活成功物語はあてにならない。採用された理由を知っているのは人事のみ。先輩の思い込みに左右されない)
- 「何故、その企業を選択したのか」明確な理由と論理的根拠を揃える
- 企業側が求めているのは、「頭でっかちの屁理屈」より、「素直さ」「話を聴く能力」
2、 ターゲット選定編
- 「その業界に興味があるか」
- 「将来のライフプランを考えた業種や職種、地域か」
- 上場企業・有名企業と中小中堅企業の特性を分かった上で選択する
- ネームバリューや大企業というだけでの選択は失敗しやすい
3、 ターゲット選定のロジカル
- 業種・職種のターゲティングを決めたら、「何故、その業種なのか」をロジカルに整理
- ロジカルのポイント
- この業種に興味を持った学生時代の出来事
- この業種に興味を持った過去の経験や趣味
- この業種に興味を持った、将来的な理由
- この業種に興味を持った子供時代、親からの影響
- この仕事を通じて、こんな事ができたら幸せだと思う事
- この仕事を通じて、どんな未来に自分は貢献したいか
- この仕事を通じて、自分の達成したい人生観とどうリンクさせるか
- ロジカルが面接時に「どうしても御社に入りたい理由」として、面接官に好印象を与える
4、 個人面接編
- たくさん喋らない。ポイントを深く話す
- 質問に対して、『結論→根拠・背景・出来事→それに対する自分の思い』のこの順番が大事→この順番を守れば、「言いたい事」が伝わる。これがビジネスWordの基本
- まず、質問の答えを先に言う
- その後、その答えになった背景、根拠、出来事「事実」を言う
- 最後に、その結論や出来事に対して、自分の感想や思いを言う
- 誠実さは、一言一言を丁寧に、ゆっくり話す。ダラダラはダメ、常に②を意識
- 自己アピールでは、学生時代の経験を数値で語る
- 例●大学時代〇〇でバイトをして、責任者になりました→3年間バイトの中で、1年目の終わりに、バイトの中でも10%しかなれない「責任者」の指名を受けました。結果的にそのバイトが性に合っていたのか、3年間、毎週平均4回を続ける事ができました。
- 例●体力に自信がある⇒3年間、週に3回5kmを通い続けてきましたので、体力に自信があります。
- 記憶が飛んでも、キーワードを押さえて、連想して答える
- 感覚的なワードが多い場合、「例えば」「事例」を入れる
5、 グループディスカッション編
- ファシリテーターとして、まとめ役みたいにしゃしゃり出ない⇒「まとめ役」が好印象というのは誤解。リーダー争いはマイナス
- 他人の意見に対して否定と批判はNG、すべて尊重し、「Aさんの意見はもっともだ。私は更に●を加えたいと思う」のように
- 誰かの話に興味を持ったら「何故」「それで」と更に聴きだす質問をする→「ヒアリング力」が高い事が証明できる
- 一人一人の意見をしっかり把握し、メモがあれば書き、それをもとに自分の意見を「結論→背景→対策」の順番で話す
- 見られているのは、自己主張の強さよりも、チームワーク。他人の話を聴き、他人の話しに賛同と追加、そして適切な質問を繰り返し、その中に自分の意見を入れる事。
6、 インターンシップ編
- 挨拶(テキパキ ハキハキ)
- 指示されたらメモ取りと復唱(これは基本)
- 疑問点を質問する(それはジェスチャーではなく、純粋な疑問)
- 面接、グループディスカッションと同じで、「結論→背景→対策」で報告と質問をする事
ありきたりなことですが、短期集中の就活戦略では、掲載されたようなことを徹底的に行うことが面接突破になるのではないでしょうか。決して就活ノウハウ本に書かれてるような、付け焼刃の対策ではない訳です。
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