こんなサラリーマンなら怖いものなし
今日は「こんなサラリーマンなら怖いものなし」と言うお話し。
サラリーマンは末端に行くほど弱くて、力関係で一番強いのは経営者だと思っている人がいるかも知れません。でも本当に一番強いのは、その一番下のサラリーマンだと私は思います。
強いサラリーマンの特徴はこんな感じです。
- 別に解雇されても、またどこかに就職できる(採用難の時代でも、自分の経験を求める職場は多い)
- 大きな借金はないから、少し位給与が下げられても、これと言って困らない
- 只の一般社員だから、責任なんて取る必要はない(責任を取るのは、管理者以上だし、管理職に押し付けられる)
- 今の上司が嫌いなら、配置転換を希望する。希望がいつまでも叶えられなければ、さっさと辞める(自分の経験なら次の仕事はいくらでもある)
- 上司からはどんなに嫌われてもよい。自分の仕事はしっかりして、成果を出していれば、上司の顔色を気にする必要はない
- この仕事ができるのは、自分しかいない。自分が辞めると困るのは会社の方だ
- 上司は自分にいろいろ文句を言うが、自分がしなくて一番困るのは、管理責任のある上司の方だ
経営者が一番恐れるのは、上場企業の場合は株主でしょうか?中小零細企業の場合は顧客かも知れません。管理者の場合は、経営者や上司が一番恐れる対象です。それは、人事権を持っているからです。では末端サラリーマンが一番恐れるのは、自分を評価する直属上司でしょうか?今の会社にしがみつこうと考えているなら、そうかもしれませんが、別に今の会社でなくても構わないなら、恐れる対象は、何もない事になります。今まで、多くのコンサルティングをして来て、ある法則がある事に気づきました。
それは『会社の言いなりに、ひたすら忠誠心を持って働けば、本当に会社は自分の事を大事にしてくれるか?と言えば、それはNO』だという事です。むしろ、忠誠心が災いして、『会社の為に転勤してくれ』『会社の為にそんな行動は抑えろ』とか、会社都合で押し切られるようになってしまいます。だからと言って、その無理をする分、給与が上がるかと言えば、能力成果主義の名の下、特別には認めてくれません。もし、自分の言いたい事(但し、理論的に正しい事であるのが条件)を主張するサラリーマンだったら、『あいつは言う事を聞かないから、この依頼は指示できない』『怒らせると面倒だから、そっとしておこう』『あいつは理屈っぽいから』などと、意外に無理難題から逃れる事も多くなりましょう。矛盾しているようですが、組織なんてそんなものです。
会社の指示に何でも迎合したり、会社の為にと、理屈が合わない事や悪い事に加担して事件になっても、会社は守ってはくれません。
ある企業の元役員をされていたA氏からこんな話を聞いたことがあります。その会社の社長は、自分がスカウトしたB役員が、最近社長の言う事を聞かず、屁理屈を言うようになったと思っていたようです。別に、屁理屈ではなく、B役員は至極まともな提案をする人だったそうです。しかし、その社長は、それが気に食わず、プロパー役員のA氏に、『今度の役員会で、A君からこの議題を挙げなさい』と、社長自身が言うのではなく、A氏が発言するよう指示してきたのです。A氏も、それはおかしいと思ったそうですが、社長の言葉に流されて、役員会で社長の指示通り、B役員の業務責任になるような議題を提案したそうです。A氏はB役員と仲が悪いわけでもなく、B役員の仕事を否定している訳でもありませんでした。
しかし結果的に数日後、B役員から「辞表」が出たそうです。理由はA氏が役員会で議題提起したからではなく、社長以外にも役員が同じような見方をしていることに愕然とした事や、社長の方針についていけない事が原因だったそうです。
その事をA氏は、ものすごく後悔したそうです。自分の意思と違う事をした事で、一人の役員の辞職を促したのですから。そこで、サラリーマンの皆さんへの提案です。サラリーマンは、しっかり自分の業務責任を果たして、能力や成果で認められる事を目指すべきです。経営者や上司のご機嫌取りや言いなりで、滅私奉公的な仕事はする必要ないと思います。そんなことをしても報われないばかりか、自分の心の中に、汚点を抱え続けることにもなります。そこで、気楽に考え、『文句があればクビにでもしろ。他の職場にさっさと行くだけ』と割り切る事です。正しい事を言っているという自負があるなら、変な妥協をしない事です。実際にそう割り切って、自分の為・顧客の為に一生懸命頑張った方が、成果が出やすく、会社からも認めれる事が多いようです。
但しくれぐれも、正しい発想と第3者が認める実力が前提条件ですけどね。
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