仕事を楽にする「前向きな手抜き」のススメ
「無駄な仕事はしたくない」 「少しでも楽に業務をしたい」 「なるべく残業はしたくない」 「意味のない業務はしたくない」 と、多くの働き人は考えているはずです。
そして、少ない労力で最大限の成果を願っている訳です。ところが、人間は無意識に「マンネリ病」と言う病に冒され、知らず知らずの内に、無駄な業務、意味のない業務を行っているケースがあります。
取り分け、経営者や上司の指示による「非効率的な業務」には、多くの従業員は敏感に気づき、矛盾も感じ、結構不平不満の種になってます。しかし、自分自身の業務ではいかがでしょうか?意外に、無駄な時間をすごしているケースもあるのではないでしょうか?そこで、当社が作成した下記の『疑い8か条』で、業務を見直してみてください。新たな発見があるかもしれません。疑ってかかると知恵が湧いてきます。
『疑い8か条』
- その業務は本当に、今必要な業務だからしてるのか?
- 前からの慣習だから、何となく惰性でしている事はないか?
- 上司の指示だから、問題と感じつつもしている事はないか?
- それをしなかったら、どんな問題があるのか?
- 不要なのに、している事はないか?
- 他のやり方を検討したか?
- 代替案を一度は試行してみて、今のやり方に落ち着いたのか?
- もっと簡単に、もっと早く、もっとスピードアップができる方法が他にないのか?
要は、今の業務の見直しを行うのです。深く考えず、惰性で行っても、業務の進歩も、時間の短縮化もありません。
もしかしたら、皆さんの周囲の上司や先輩は、先述の『マンネリ病』に冒されて、気づくことさえ、できない思考レベルになっているかも知れません。『疑い』とは、悪い意味ではなく、『問題意識』、すなわち『何故なんだろう?』と素直な、不思議感を持つことです。業務の改革やイノベーションはこういう、不思議感から生まれているのです。
『前向きな手抜き』と言う言葉をご存知でしょうか?これは、業務の品質は維持又は向上させながら、短時間で、手間を掛けずに行う『手抜き』行為です。単なる『手抜き』なら、自分さえ楽になればいいと言う自己中心思想ですが、『前向きな手抜き』は、自分だけでなく、仲間にも、顧客にも、関係先にも良い行為です。そのような『前向きな手抜き』を実現するには、いくつかのチェックポイントがあります。それは、今の業務の課題を整理することです。下記に挙げるキーワードを解決する検討を行えば、そのまま、『前向きな手抜き』になっていきます。
- イチイチ
- その都度
- 面倒くさいなあ
- クドクド何度も
- イライラ
- ハラハラ
- キョロキョロ
- ウロウロ
- やりにくい
- つかみにくい
- 動きにくい
- ○○さんしか知らない
などです。このようなキーワードに該当する業務は、ストレスの元でもあり、放置しておいては時間のムダがドンドン積もり、時には人間関係や職場の信頼関係さえも揺るがしかねません。経営者や上司が指示してくれなくても、『業務の疑問』と『前向きな手抜き』は、自分達から実践して、少しでも楽になって、成果を出したいものです。
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