嶋田利広ブログ

会計事務所の職員教育

業績直結型 シンプルBSC・KPI監査士1日研修終了

SWOT分析、KPI監査、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。

業績直結型シンプルBSCKPI監査士1日研修終了.jpg

1月21日(土)10:00~17:30の終日で、東京神田の会場とzoomによるハイブリッドセミナーを開催しました。

タイトルは「シンプルBSC・KPI監査一日体感研修」

会場参加者は6名、zoom参加者36名でした。

今回は私嶋田と、BSC(バランススコアカード)の研究者である日大の藤野教授、2人の講師で行いました。

今回の大きな目的は、今のMAS監査のあり方に対して、

「従来のMAS監査でもう経営者には通用しないし、有料化の継続も難しい」

「実際に業績直結型の監査をするにはSWOT分析からKSF(重要成功要因)、KPI(重要業績指標)の行動プロセスの設定とモニタリングが不可欠」

を具体的に提案する為でした。

1,今のMAS監査では経営者は喜ばない

あまり根拠性のない経営計画とその予実チェックが多い「MAS業務」

果たしてそれは経営者の求める支援でしょうか?

経営計画もない、会議もないまだまだレベルが低い企業ならMAS監査は目新しく、好まれるかもしれません。

しかし、2年目3年目になって、同じことの繰り返しである有料のMAS業務に対して、多くの中小零細企業経営者は違和感を感じるはずです。

だから「有料MAS業務の継続性」が課題になっているのです。

経営者が求める伴走支援は、より経営や業績、営業、開発、製造に介入する支援です。

しかも、会計事務所監査担当者にコンサルタントのような専門ノウハウを期待しているわけではありません。

期待しているのは、具体的なアイデアだしのコーディネートから、モニタリング、アクションプランの実行度を上げる「チェックと支援」を求めているのです。

 

2,顧問先の業績へ直結するMAS監査はKSFとKPI設定はSWOT分析次第

今回の「シンプルBSC・KPI監査セミナー」でもお話したことです。

業績改善をするのは、売上・利益の数値目標を明確にすることではありません

今の時代、売上利益の目標が明確でも、それだけでは成果につながらない事くらい誰でも分かります。

大事な事は

●売上利益に直結したKGI(重要到達指標)

●KGIを実現する商材単位の具体的なKSF(重要成功要因)

●KSFを実現するための行動プロセスを指標化したKPI(重要業績指標)

●KPIを実行する為にアクションプランと行動プロセスのモニタリング

です。

だから、今後のMAS業務ではKSFをいかに経営者と捻出するかが重要な要素になるのです。

私はこのKSFを捻出するために、これまで多くのクロスSWOT分析の実践とノウハウの型決めをしてきました。

KPI監査でもクロスSWOT分析の手法理解を必須にしています。

SWOT分析メソッドが良い理由はたくさんあります。

https://www.re-keiei.com/blog/swot/1578-swot-99.html

 

3,予実チェックより、アクションプラン監査の時代

出てきた売上利益をいかに詳細な科目別に確認しても所詮は、「後からじゃんけんの結果」です。

大事な事はその計画数字を出す為に前もって何をするか、どんなアクションをするかを決める事です。

そのアクションプランを一緒に作らず、出てきた結果だけを見て、ああだこうだ言っても、評論家のレベル止まりです。

しかしKPI監査では、アクションプランを細かく作成支援するので、そのモニタリングも必要機能に入ります。

アクションプラン監査とは次月又は次四半期までの決定事項を5W2Hで作り上げるようファシリテーションすることです。

しかも、アクションプランも行動プロセスを相手に話してもらえるように掘り下げ質問や誘導質問をします。

もし次月のアクションプラン監査で予定通りの行動をしてなかったら、再決定事項を5W2Hでまた出してそれをモニタリングしていきます。

ここで大事な事は相手がなるべく行動できるレベルまで行動プロセスを小さく誘導する事です。

その為にファシリテーションの質問も小さくしていきます。

 

4,KPI監査ができる会計事務所が生き残る 

これからは具体的な付加価値の提供がなければ会計事務所も淘汰されるか、低生産性に甘んじる事になります。

しかも今後数年で中小零細企業数が10%以上も減るので、中途半端な事務所は低料金で低賃金に高付加価値提供の事務所は高単価と高賃金に二極化していくでしょう。

KPI監査は業績内容を分析し、戦略立案にも関与し、行動プロセスの指標であるKPIをモニタリングし、アクションプラン監査をしていくもの。

当然、これまでのMAS業務と深入り度が全く異なります。

だから税務顧問から本当の経営顧問になっていくのです。

今、経営者は今後始まるコロナ不況とコロナ融資借換保証後の姿、視界不良尾の業績見通し、人手不足と人件費上昇に苦しんでいます。

具体的な手を打たなければ、ゾンビ企業は長続きしません。

よく「打つべき手は無限」という言葉を眼にします。

しかし「打つべき手」を具体的に考える思考メソッドやアイデアだしがなければ、「無限」どころか「思考も行動も停止状態」の経営者が増えていきます。

貴方(会計事務所・コンサル・士業)は本当に、経営者が自ら気づき、自ら行動する「伴走型支援」の具体的なメソッドを持っていますか?

だからシンプルBSC・KPI監査の手法で、中小零細企業経営者の支援をしてもらいたいのです。

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